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蒼井優が出るMOZU
もう食傷気味だと思っていた『MOZU』。Session2「幻の翼」には時間を割くまいと思っていたのだけれど、自動録画してあったものを期待せずに観て、身体が硬直した。

蒼井優が出ていた。製作者の眼力の凄さに唸った。

これはまた、毎回釘づけにならざるを得ない。それでよい。それが、よい。

■MOZU Session2 →http://youtu.be/iFbR-cKS6Y4

  
# by k_hankichi | 2014-10-18 21:09 | テレビ番組 | Trackback | Comments(0)
エキルベイ/アクサンチュス合唱団によるモーツァルトのレクイエム
レクイエムは鎮魂の歌。それなのに、僕はこれまでどちらかというと、オーケストラの音の美しさに捉われ聞き惚れる傾向があった。

それがどうだろう。このローランス・エキルベイ、アクサンチュス合唱団、インスラ管弦楽団によるレクイエムは。人の声が奏でる天からの啓示に、まさに天啓に聴こえるのだ。

合唱そのものは、人の声ではなくて天からの神の子の囁きと、時に叫びだ。サンドリーヌ・ピオー(Sandrine Piau)のソプラノがそのなかに際立つ。ヴェルサイユ宮殿内の王室礼拝堂で演奏しているものだということで、その残響がさらに天の声を増す。

件のモーツァルト映画未遂事件によって、無性にこの作曲家の音楽を聴きたくなって、だからこんなに美しい演奏に出会えたから、ここはもうひたすら感謝というしかない。スイッチというのは、どこでどういうふうに入るのか、わからない。

1. INTROITUS: requiem aeternam 入祭唱・・・素朴な響きから始まる。怖ろしさを湛えた打楽器に、厳しく引き攣られる弦が重ねられる。現世の厳しさがこれなのだと思う。合唱はそこに柔らかく覆いかぶさる。祈りを捧げることの意味を知る。
2. KYRIE: kyrie eleison キリエ・・・こんなに沢山の人たちの声が聞こえるいうことを、これまで知らなかった。
3. SEQUENZ: dies irae 怒りの日・・・弦が怒りの気持ちを掻き毟り、太鼓が逆撫でする。怖い、すべてが裁かれるときに居たくない。
4. SEQUENZ: tuba mirum 奇しきラッパの響き・・・精霊が呼び覚まされ、だんだんとその数が増えてくる。その時哀れな私は何を言えば良いのでしょう、正しい人ですら不安に思うその時に、という声が心に沁みる。
5. SEQUENZ: rex tremendae 恐るべき御稜威の王・・・合唱の残響と、重ねられる旋律が深層に多重に重なっていく。慈悲の泉よ、私をお救いください。
6. SEQUENZ: recordare 思い出したまえ・・・私の祈りは価値のないものですが、 優しく寛大にしてください、ということの意味を初めて分かった。
7. SEQUENZ: confutatis 呪われたもの・・・呪われたものについて表すところに、祈りをあげる声が入るときの対比が美しい。
8. SEQUENZ: lacrimosa 涙の日・・・罪ある者が裁きを受けるために、灰の中からよみがえる日だと教えられ、その合間に太鼓が叩かれる。現世のくびきだ。
9. OFFERTORIUM: domine jesu christe 主イエス・キリスト・・・フーガ技法の展開のなかに、どのことも真実で、取り換えができないほどの正しいことがどの切り口でも行われていることを暗喩する。
10. OFFERTORIUM: hostias 賛美の生け贄と祈り・・・改めて考えてみれば、前章のdomine jesu christe とこの章はバッハの音楽だといってもよいのではないだろうか。コーダに転じてからは、モーツァルトが自らの曲想を描き、しかし、もとの音楽に戻っていく。
11. SANCTUS 聖なるかな・・・この晴ればれとした趣はヘンデルからの継承と言っても間違いはないのだろうか。きっぱりと終わるその余韻がまた良い。
12. BENEDICTUS 祝福されますように・・・途中で、幾人かの歌い手の吐息が聞こえ始め、この祝福唄に至っての魂の極みが伝わってくる。歌い手が咽び泣いてしまったその有様がすごい。
13. AGNUS DEI 神羊誦・・・これほどにまで優しき神の子羊がいたのだろうか。
14. COMMUNIO: lux aeterna 聖体拝領唱・・・ピオーという歌い手がいるからこの最後がどこまでも純粋で燦然と光り輝く。

■収録曲:モーツァルト レクイエム KV 626(ジュスマイヤー版)
■演奏:ロランス・エキルベイ指揮、アクサンチュス合唱団、インスラ管弦楽団、サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)、サラ・ミンガルド(アルト)、ヴェルナー・ギューラ(テノール)、クリストファー・ピュルヴ(バス)
■録音:2014年2月、ヴェルサイユ宮殿内王室礼拝堂(フランス)
■音盤 Naive v5370

■Rencontre avec Laurence Equilbey et Insula orchestra(Insula管弦楽団とのモーツァルトのレクイエムの演奏風景が出てくる) →http://youtu.be/krTsyD_604Y


Requiem

Mozart / Naive

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# by k_hankichi | 2014-10-17 06:45 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(4)
『茨木のり子詩集』・・・繰り返されるリズム
友人が薦めていたことを思い出して買い求めて読了。『茨木のり子詩集』(谷川俊太郎編、岩波文庫)。どの詩でも、とても素直で、そして直截な世界が綴られる。きらきらと輝く。まばゆい。

次の詩にも心臓が止まりそうになった。

「自分の感受性くらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

解説の中に、小池昌代がリルケの『マルテの手記』から引用している言葉があった。

“詩はいつまでも根気よく待たねばならぬのだ。人は一生かかって、しかもできれば七十年あるいは八十年かかって、まず蜂のように蜜と意味を集めねばならぬ。そうしてやっと最後に、おそらくわずか十行の立派な詩が書けるだろう。詩は人の考えるように感情ではない。詩がもし感情だったら、年少にしてすでにあり余るほど持っていなければならぬ。詩はほんとうは経験なのだ”(大山貞一訳・新潮文庫から)

重みがあるなあ。そして茨木のり子の詩のように、鮮やかで手に取るように世界が見えるのは、やはり、幾多もの経験がそうさせるのだろうなあ。

記憶にとどめていくことの大切さを改めて思った。それがいつ醸成されていくのか分からなくても。それがそのまま朽ち果てるものであろうとも。

茨木のり子詩集 (岩波文庫)

岩波書店

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# by k_hankichi | 2014-10-16 06:48 | | Trackback | Comments(2)
時間を詰めることの愚
旅先から帰るとき、いや、或いはそうでなくても、都会で帰途につくとき、一分一秒でも早く帰着する方策を画策している自分を発見する。

携帯ガジェットを駆使して、最短距離を探す愚。その企ては、なにか蟻が水に浮きながら、も掻いている姿に似ている。

なに故に急ぐのか。なに故に出し抜こうとするのか。生き抜く姿が滑稽になる。

隣の席では、ほうじ茶を飲みながら餡パンを食うおばさんが居る。ジュリアス・シーザーの劇を観てきたらしい。感慨深げだ。

最終の新幹線は三島行き。途中で降りなければ、そのまま温泉街に着くやも知れぬ。

時間を詰めようとすることの虚しさがここにある。明日は分からぬ我がながめせしま。今宵はどこに行き着くの。
# by k_hankichi | 2014-10-15 22:52 | 一般 | Trackback | Comments(3)
クロード・ドビュッシー劇場・・・この目を疑ったが、それは現実で嬉しくなった
録画してあった『アナザー・スカイ』(10/10放送分)を観ていたら、ゲストの香川照之が、カンヌ国際映画祭に初めて招かれたときのことを思い出しながら現地を再訪する映像が流れていた。

そこで目が釘付けになった。絶世の美女が出てきたから、ということではなくて、劇場の名前に驚いたのだ。Théâtre Claude Debussyとはっきりと刻まれていた。どうしてここにその名前が・・・。

番組の内容などどうでも良くなって、Wikipediaを繰ってみれば次のようにあり、また、彼の伝記も紐解いてみれば、確かに類似の説明がある。

“1870年、カンヌに住む伯母クレメンティーヌ(父の姉にあたる)のもと、彼女の肝煎りでイタリアのヴァイオリニスト、ジャン・チェルッティ(Jean Cerutti)にピアノを習う(期間は不明)。このカンヌでの滞在は1回だけであったが、後年ドビュッシーは鮮烈な印象を残したと手紙の中で語っている。”

なんと、ドビュッシーは、南仏の暖かな気候や強い日差し、そして静けさと時に荒々しい海と波の造詣の記憶を胸の奥底に焼き付けていたのだ。彼の音楽のなかに、それらが混然一体となって表れているのだと思うと、なんだかわくわくしてきた。

映画祭のWebにも次のようにある。→http://www.palaisdesfestivals.com/espace/theatre_claude_debussy/52

映画祭とドビュッシー。二つを一挙に確かめられるなんて・・・。いつかこの地を訪れたい。どんどん行きたい場所が増えてゆく。
  
# by k_hankichi | 2014-10-15 00:14 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(2)