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自分を信じることの大切さ
TBSドラマ『さよならマエストロ』がとうとう佳境を迎えた。第8話(第8楽章)。

俊平(西島秀俊)は、初めて自分の意志を父に面と向かって伝える。そしてまた、卒業した高校の後輩たちに次のようなことを語る。

“皆さんが夢を持つとき、こんなことを言ってくる人がいるかもしれません。「君には出来ない、君には無理だ、あきらめた方がいい」。何の実績も結果も出していない今の皆さんを信じてもらうのは難しいことかもしれません。でもどうか、あなたの夢を否定するその言葉に耳を貸さないでください。あなたが本当に好きな道を選ぶことで傷つける誰かがいるかもしれません。でももしも心に灯った情熱があるなら、それに従って生きてほしい。あなたの情熱をあなた自身が信じてあげてください。たとえいつかその夢が終わったとしても、自分の心が本当に進むものに従って夢中で生きた日々は、あなたの人生の掛け替えのない宝物になります。”

素晴らしいメッセージだ。

天音(當間あみ)も、初めて自分の意志を父に面と向かって伝える。それはヴァイオリンを弾くことによって。

海(大西利空)が編曲してくれたキラキラ星変奏曲を最初はたどたどしく、そして最後は見事な指さばきとボウイングでもって締めくくり、それは光り輝いた。

感涙で画面が滲んでムチャクチャになってしまった。


自分を信じることの大切さ_c0193136_06481143.jpg

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# by k_hankichi | 2024-03-06 06:47 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(2)
シュ・シャオメイのゴルトベルク
YouTubeを何気なく繰ったら、最初のページにシュ・シャオメイによるゴルトベルク変奏曲が表示された。

以前、友人がこの人のゴルトベルクを聴いていたことを思いだした。

えっと思って開いてみる。こちらはCD化されたものとは異なるライプツィヒの聖トーマス教会での独奏会だった。2014年のバッハフェストでのものだ。当日のプログラムがwebに有った。

シャオメイは撫でるように鍵盤に指を走らせる。大袈裟な身振りのない、呟くような動きだ。

そこから流れ出る音楽は、吟遊詩人が野原を前にゆっくりと詩を読んでいるような風情。なんとも心を鎮めてくれる。

生きることは儚いけれども一つ一つに意味がある。一人一人に意味がある。どの時間も大切で、如何なるひとときも掛け替えがない。

友人によると、シャオメイはこの曲で老子の「反は道の動なり」という言葉を引用しているという。

反は道の動、弱は道の用。
天下の万物は有より生じ、
有は無より生ず。

むずかしい。前に進むだけが道ではないというようなことか。

道草、寄り道、後戻りも良し。徒然なるままに歩め。悠々自適、英勇講礼、養勇講礼。

ああ、肩肘張らぬとても自然なるバッハだ。


■収録
2014.6.21、聖トーマス教会

■演奏(終えた後に教会に花を献呈したり、聴衆と歓談するシーンがあってそれも素晴らしい)

シュ・シャオメイのゴルトベルク_c0193136_21343199.jpg

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# by k_hankichi | 2024-03-05 22:31 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(2)
あの国の思想根源の一つ
『地下鉄道』(コルソン・ホワイトヘッド、ヤハカワepi文庫)を読了。2017年のピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞、カーネギー・メダル・フォー・フィクションを受賞した作品だそうだ。

時代は南北戦争前。

米国南部のジョージア州で過酷な奴隷生活を送って来た少女・コーラが北の地に脱走する。逃げる方法は地下を密かに走る鉄道だ。

そんなものは現実には無いのだけれど、迫真の描写に手に汗握る。何度も何度も奴隷狩りの白人たちに迫られ、捉えられ、そしてまたそこから逃げていく。

黒人たちをアフリカから連れてくる前はインディアンたちを駆逐し殺し、そしてその土地を奪っていたことも改めて理解する。

このあいだ観た映画『カラー・パープル』で奴隷貿易の中心地はルイジアナ州だと知ったが、そこで買われた人たちはフロリダ、ジョージア、カロライナなどの州にも連れてゆかれこき使われ尽くされていった。

逃亡した人たちが捕まえられると市中で絞首刑や八つ裂きにされて皆の見せしめにされた。

奴隷制度を推進する南部の州の人たちの考え方がこれでもかこれでもかと描かれてゆく。

あの国の思想の根源の一つなのだ。人種差別をベースに展開されていった領土拡張と殖産興業。人を人と思わない所作と扱い。世界の警察を標榜する国の成り立ちだ。

世界中の人たちはこの歴史と事実を改めて理解しなければならない。

世のなかは常にダブルスタンダードだ。


あの国の思想根源の一つ_c0193136_06585701.jpg

# by k_hankichi | 2024-03-04 07:08 | | Trackback | Comments(2)
隔世のマラソンを観て
東京マラソンを応援した。先頭グループの走者たちの速いこと速いこと。これには驚いた。

1位から8位がアフリカ勢で、アジア人は漸く9位に入っだ。

ケニア、ケニア、ケニア、エチオピア、エチオピア、ケニア、エチオピア、ケニア、日本、ケニア。

トランプの何かの手札のように見えてくる。

アフリカ勢の底力と趨勢を逆転する方策は如何にすればよいのか。

普通のトレーニング方法ではもはやその差を詰められないような気がするし、根性とか気合とかいうものでは全くもって通じないことは明らかだ。

宇佐美彰朗、宗茂・宗猛、瀬古利彦の時代に育った僕らには、その差を埋める方法のヒントさえ浮かばない。

大リーグで大谷翔平が活躍できているその裏には、徹底した科学的トレーニングがあるという。

コペルニクス的な転換を生み出すような科学的な訓練方法がないものか。


隔世のマラソンを観て_c0193136_11555446.jpg

# by k_hankichi | 2024-03-03 12:00 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)
上気を振り切って三鷹に向かいたい
友人が注目している女優として、河合優実/さとうほなみ/藤間爽子の三人を挙げ「令和クラクラ三人娘」と名付けていた。特に河合のことは「山口百恵に似た翳りと『時をかける少女』の原田知世の純粋さの奇跡的な共存」と描写した。

そこまで言われるとどうしても気になって、とうとうNETFLIXで『愛なのに』(城定秀夫監督、2022年)を観てしまった。

古書店の店主・多田浩司(瀬戸康史演じる)に高校生・矢野岬(河合優実演じる)が仄かに恋をして求婚し、淡い愛がだんだんと本当の愛に変わりつつあるストーリー。

だと思っていたら、そこにもうひとつの妖艶なるストーリーが絡みついてくる。多田がむかし片思いしていた女・佐伯一花(さとうほなみ演じる)が結婚する間際になってフィアンセ・若田亮介(中島歩演じる)の浮気を知り、多田に助けを求め、そして・・・というもの。

僕はこの一つ目のストーリー、まさに山口百恵の翳りと原田知世の純粋さの共存の奇跡に陶酔し、心を昇華させるだけで良かった。

しかし二つ目のストーリーが邪魔をする。昭和のATG映画的なストーリー展開なのだ。男と女の恋愛と性愛と妖艶と官能がありその狭間に嫉妬と渇きが横たわる。

「肉に従って歩まず、御霊に従って歩みなさい。」という新約聖書(ローマ8章1節〜11節)の言葉に従って女が対応しようとするが、「御霊」を「自分の心」のことと勘違いして、別の男との性愛に走ってしまう(そこで女が新たな快感の歓びを発見するのには笑うけれど)。

観ているだけでも上気して仕方がない。

とにかく一つ目に集中したいので話を元に戻すと、登場する古書店「上々堂」(しゃんしゃんどう)は三鷹の下連雀に実在のもので、まさに太宰の禅林寺の目と鼻の先。作家の住居にも近い。

この店を是非ともに訪れて河合優実の心に寄り添い、自分の荒ぶる精神を正さなければならない。

困った映画だ。


■作品トレイラー
上気を振り切って三鷹に向かいたい_c0193136_19243132.png


# by k_hankichi | 2024-03-02 10:42 | 映画 | Trackback | Comments(2)