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手元に置いておくべき『ブルックナー研究』
レオポルド・ノヴアークによる『ブルックナー研究』(音楽之友社)を読了。ノヴアーク版のノヴアークは、ハース版のハースのあとを受け継いでオーストリア国立図書館音楽部門長を務めたことをいま初めて知った。

この書は1984年にノヴアークの80歳の誕生日を記念して出版されたブルックナー論文集からの抜粋だった。前半は評論的なもの、後半は専門的な楽曲解析論文が集められている。蘊蓄を理解できるほどの頭ではないので前半を楽しんだ。

“交響曲は「演奏会場のためのミサ曲」であり、ミサ曲は「教会のための交響曲」であるといわれる。これはおよその真実を突いているが、本来的には外れている。確かなことは、ブルックナーが、彼の信心深い性格の一部として強い信仰性を常に持ち続けたこと、彼がまさに「神に向かって」作曲していたことである。彼の交響曲の中にあるコラールや、荘厳な和声進行、心のこもった旋律は、ここに由来している。彼はうわべを装うことができず、彼は「彼」でのみありうる。それは、常に神に望まれ、それゆえにその芸術的表現の一面性、あえて言えば統一性においてそうなのであり、彼の世俗的な特質においてもそうなのである。そのように見ると、上述の比較は正しいかもしれない。”(「5. ブルックナーにおける交響様式と教会様式」より)

だいたいがこういう感じの、ブルックナーの音楽を文字にしたかのような文集で、しかしだからといって煙に巻くようでもなく、なるほど一刀両断には論評、分析できない音楽なのたということが分かる。

手元に置いておくべき一冊になった。


手元に置いておくべき『ブルックナー研究』_c0193136_18000568.jpg


# by k_hankichi | 2019-09-30 06:34 | | Trackback | Comments(5)
ヴェンタースの『世界の涯ての鼓動』
ヴイム・ヴェンタース監督の作品を観ると、途中で必ず眠りこけたり上の空になってしまうのが常だった。だから新作を観に行くのは躊躇っていた。

それでも週末に観に行ったのは、何かが呼んでいたからかもしれない。『世界の涯ての鼓動』(原題: Submergence)。2017年、ドイツ/フランス/スペイン/アメリカ。

筋や映像、構図や撮影は普通に思ったけれども、主演した男優と女優の演技が素晴らしかった。

ダニエル・クレイグとジュード・ロウを足して二で割ったようなニヒルな男、ジェームズ・マカヴォイ、イングリッド・バーグマンを彷彿させる美人、アリシア・ヴィキャンデルだ。

それぞれ束の間の休暇を採るべくノルマンディーのホテルを訪れた二人。海岸で出逢った二人は、運命を感じ炎のような恋に陥る。男は諜報部員、女は地球生物学者。全く異なる生き方をしてきた二人なのだけれど、牽かれあう力、求めあう力にそれぞれが驚く。

やがて二人は仕事に戻らなければならなくなる。意図する意図しないに関わらず、それぞれは世界の涯てにたどり着き、しかしそこで互いの鼓動をしっかと感じとる。それによって、ようやく生き永らえることができる。

男はジョン・ダンの詩を口ずさむ。

“何びとも
自立した孤島ではない。
皆が大陸の一部であり
全体の一部をなす。
何びとの死であれ
私の一部も死ぬ。
私は人類の一員なのだから。
ゆえに問うなかれ。
誰がために鐘はなるのかと。
あなたのために鳴る。”

愛し合う二人のナチュラルな姿に感銘した。


ヴェンタースの『世界の涯ての鼓動』_c0193136_17270402.jpg

ヴェンタースの『世界の涯ての鼓動』_c0193136_17270598.jpg

ヴェンタースの『世界の涯ての鼓動』_c0193136_17311604.jpg

# by k_hankichi | 2019-09-29 17:02 | 映画 | Trackback | Comments(2)
愛と憧憬に満ちた小説『ブルックナー伝説』
このところ、ブルックナーの音楽が頭のなかでなり続けている。いつ果てるか分からぬ繰り返しの旋律が流れ続けている。

そんなときに『ブルックナー伝説』(福原文彦、近代文芸社)を読了。これまた、ブルックナー愛に包まれた小説だった。作曲家の没後100年(1996年)に合わせて上梓されたらしい。

悪魔がブルックナーのことを貶めようとして、あの手この手で仕組んでくるという仕立てだ。女に弱いと知れば、悪魔の手先を化身させて妖艶にたぶらかそうとする。かと思えば軍隊に入ることをけしかけて身を危うくさせようとしたりする。

音楽批評家のエドゥアルト・ハンスリックも出てくる。彼は悪魔と結託しその申し子としてブルックナーの音楽や才能を徹底的に扱き下ろす。件の悪魔とハンスリックは悪事を尽くすことで競いあう。

しかしブルックナーは動じない。プロレスの反則技の連続のような仕打ちをされても、「悪魔さん、疲れていませんか」というように労う。ハンスリックに対しても嫌悪を抱くことがない。無垢なのだ。純粋なのだ。優しいのだ。

さまざまな遣り口にも動じないブルックナー。悪魔やハンスリックは当惑する。なぜだ、なぜなんだ。

そして時が来た。

完成した弦楽五重奏曲のスコアを読んだハンスリックは驚嘆する。何と素晴らしい曲なのか。交響曲第7番についても同様だ。一見でそこに卓越した世界があることを知る。

田舎者の、方言まるだしの、変な服装の、小太りで、天賦の和声の才を持ち、敬虔なカソリックで、しかし貧乏で、権威に弱く、女にも弱く、しかし音楽をとことん愛するブルックナー。

常に自分の技量に不安をもちなから、しかし世の中で受け入れられる他の作曲家とは一線を画し、孤高の矜持を貫く。

そんな男の生きざまと生みだす音楽を熱愛する作家の心がじわじわと深く伝搬する小説だった。


愛と憧憬に満ちた小説『ブルックナー伝説』_c0193136_06320615.jpg



# by k_hankichi | 2019-09-28 06:47 | | Trackback | Comments(2)
SL広場の古本市に遭遇する
昨日は内幸町を仕事で訪れるべく新橋で降りたら駅前のSL広場がごった返していた。なにごとか?と思ったら古本市。思わず立ち止まって、それぞれの露店を覗きこむことにななる。お店の人たちに訊いたら、多くは東京の西部からの出店。練馬だとか武蔵小金井とか、八王子からだ。

意外に品揃えが豊かだ。店によっては予想以上に安くてびっくりする(で、だから俄然エンジンがかかる)。あらかた全てのテントを回ったが、もう一周巡回したいなあ、もう少し時間があれば・・・、と後ろ髪を引かれるようにその場をあとにした。

東京や近郊県で開催される古書市スケジュールが分かっていれば、そこを訪ねゆく小さな旅もまた面白いかもしれない。

◼️昨日手に入れたもの。
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◼️昼飯は駅前の『末げん』で「かま定食」(鶏挽肉で作る親子丼)。美味くもなく不味くもなく。明治の味というのは、こういうやつなのかなあ。
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# by k_hankichi | 2019-09-27 06:06 | 街角・風物 | Trackback | Comments(6)
『インド・シフト』でさらに学ぶ
インドに一度でも行った人は、その魅力に虜になるか、肌に合わずに毛嫌いするようになるか、その二つに一つだと聞いたことがある。

前者は、秩序のなさが暗黙の秩序となっているその不可思議さに魅惑されたり、牛や山羊、犬や羊が我が物顔で道を徘徊しているゆったりした時間感覚が忘れられなくなったり、はてまたスパイスがとことん効いた料理が忘れられなくなったり、イエスかノーか分からなくなるような同意のジェスチャーが好きになったり、色々だ。

後者は、注意を払わずにものを口にしたことが起因でお腹を壊したことだとか、方向が分からずに乗ったリキシャにとんでもないところまで連れていかれたとか、交通渋滞を読めずに飛行機に遅れそうになったとか、「オーケー大丈夫」という彼らの返事はダメかもしれないを含んでいることを知らず騙されたと勘違いしているとか、これも色々だ。

僕の場合は前者で、たから機会あれば直ぐにでも彼の地を再訪したいと思っている。

そんななか、『インド・シフト ~世界のトップ企業はなぜ、「バンガロール」に拠点を置くのか?~』を読了(武鑓行雄、PHP刊)。

才能ある若者たちが次々とイノベーションを生み出す、第二のシリコンバレーとなったバンガロールを中心に、インドのハイテク、IT参議院とその成長ぶりを改めて知る。

いつ行くの?今でしょ!

そういう声が頭のなかで輪唱のようになってこだまする。


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# by k_hankichi | 2019-09-26 07:35 | | Trackback | Comments(4)