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機内では観まいと思えどもどうしても観てしまう

出張中の機内では仕事をしていると、様になる。キャビンアテンダントの対応も違っていて「お仕事お疲れさまです」と声を掛けられもする。


と格好よく書き進めていきたいが実際のところ機内では映画のことが気になって、観まいと思えどもどうしても観てしまい、なんだこいつ不良社会人か、という目線でアテンダントから接せられていることを肌で感じるのが常だ。


それで映画の話にする。


『見えない目撃者』(吉岡里帆主演)は、猟奇的殺人を重ねる犯人を追うサスペンス映画。この系統は苦手なのに吉岡好きでどうしても観てしまった。そして、この人の好感度は(僕にとっての)新垣結衣を越えつつあることを実感した。
http://www.mienaimokugekisha.jp/sp/


ストーリーの展開自体は、たびたびこじつけと無理を感じた。目が見えなくなるきっかけからして首を傾げる。犯人が朧気に判った刑事がそこに近づくさまも、あまりにも無防備だ。そして犯人は異様に強すぎる。残忍さも半端なく、これはR指定にしないといけないのではないかと思うほど。


それでもこの作品。吉岡の好演によってなんとかクオリティを高めることができている。普通ならば三流作品と判を押されるだろうところを何とか挽回できている。可愛さと知性を兼ね備える女性に心惹かれた。


『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督、2019年、英題: Parasite、中国語題: 寄生虫)は、今年のカンヌ国際映画祭パルムドール作品。『万引き家族』に続いてアジア映画が受賞していたということを機内誌で詠むまで知らなかった。名優ソン・ガンホが主演だ。
http://www.parasite-mv.jp/


失業中の貧しい家族。道路よりも下の半地下の家に暮らしている。そんな家族の長男が、ひょんなことから大金持ちの家の高校生の家庭教師の代理として潜り込んでゆく。


金持ち家族は悪気ない良家の人々。そのなかにどのように侵入してゆくのか。それも合法的に。この作品もその展開はこじつけと無理やり感が満載だ。それでも観ている側は貧乏家族側を応援してしまう。


そして最後には・・・。とんでもない結末が待っていて、なんじゃこりゃ?と思う訳だけれど、まあ、この展開だったらそうでもしなくちゃなあ、と納得する。


どこがどうしてパルムドールなのかい?と訊ねたくなるレベルは『万引き家族』と同じくらいなので、もしかすると世界的に映画の質が下がってきているのかもしれない。



機内では観まいと思えどもどうしても観てしまう_c0193136_00254774.jpg


機内では観まいと思えどもどうしても観てしまう_c0193136_00275925.jpg

◼️映画トレイラー(見えない目撃者)。





# by k_hankichi | 2019-12-21 00:21 | 映画 | Trackback | Comments(2)
プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない
久しぶりのグラン・プラス。中世から綿々と保たれ続けた佇まいを楽しみに広場を訪れたのだけれど、一歩足を踏み入れただけでそこからすぐにでも逃げ出したくなってしまった。

プロジェクション・マッピングによる光の装飾が施されていたのだ。それもロックやハウス・ミュージックやらの爆音とともに繰り広げられる。

暖めようとしていた心は、哀しみとともに萎えていった。

それにしても、この神聖な広場を乱痴気騒ぎに置き換えようと誰が企んだのだろう。

良識があると思っていた国が、その精神が、次々に瓦解してゆくさまを目の当たりにしているうちに、頭がくらくらとしていった。

幸いに、その爆音ばか騒ぎが終わったところで、照明も元の静かなる状況に戻り、あの透き通るように美しい空間が取り戻されていって、漸く僕の心も澄んでいった。


◼️静かなバージョン。
プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14440962.jpg

プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14440916.jpg

プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14441031.jpg

プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14441066.jpg


◼️乱痴気騒ぎバージョン。
プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14453521.jpg

プロジェクション・マッピングは心身が受け付けない_c0193136_14453569.jpg


# by k_hankichi | 2019-12-20 14:30 | | Trackback | Comments(2)
コンセルトヘボウを見ただけてもきっと泣いてしまうだろう
“(前略)
さよなら
私のコンセルトヘボウ
ときめくことはもうないでしょう
大切なものは何度でも
捨てなければなりません
別離がもたらすはずの甘い露さえ
ここに書くことで薄まってしまった
私は少しも傷ついていない
そのことを残念に思う”

平田俊子による詩「宝物」のなかのこの言葉を静かな夜に思い出した。その建物の前に立って、それを再び声に出して読んだならば、きっと泣いてしまうだろう。

この街には、そんな男の柔な心を受け入れてくれるだけの懐の深さがある。


◼️中央駅の佇まい。
コンセルトヘボウを見ただけてもきっと泣いてしまうだろう_c0193136_07360088.jpg

◼️宿の窓から眺める商店街の美しさ。
コンセルトヘボウを見ただけてもきっと泣いてしまうだろう_c0193136_07361437.jpg


# by k_hankichi | 2019-12-19 07:18 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)
裸婦を廻る対話・・・『裸婦のなかの裸婦』
ヨーロッパの幾つかの国を回っていると国々の違いが顕著なことに気付く。EUという一括りの経済共同体を維持することも至難の業であることも説明してもらうまでもなく体感する。

こういうことはルネッサンス時代、いや、古代ギリシアやローマ時代からずっと自明だったのかもしれない。それほどまでに地域ごとの自己主張が尖っているのだ。

クラーナハの絵のことが気になって読んだ本のなかにも次のようにしるされていた。

“ルーベンスやレンブラントどころか、イタリア・ルネサンスの裸体ともちがうね。彼らのように、色彩の交響のなかに裸体を解き放つのではなく、線と形体のなかに裸体を冷たく凝固させる。裸体をして、われわれの視線に撫でまわされるための、一個の陶器のごときオブジェと化せしめる。これがクラナッハ特有のヌードだな。十六世紀の画家とは思えないほど、おそろしくモダーンな感覚の持主だよ。”

『裸婦のなかの裸婦』(澁澤龍彦、巌谷國士、河出文庫)は、さまざまなことを教えてくれる名著だった。


裸婦を廻る対話・・・『裸婦のなかの裸婦』_c0193136_06571143.jpg


# by k_hankichi | 2019-12-18 06:41 | | Trackback | Comments(3)
メラニー・ロランの最新作『英雄は嘘がお好き』
メラニー・ロランの最新作『英雄は嘘がお好き』(原題: Le Retour du héros)を機内で観た。ローラン・ディラール監督。
https://eiyu-uso.jp/

舞台はナポレオン帝政時代のフランス・ブルゴーニュ。裕福な家で生活するエリザベット(メラニー・ロラン演じる)は、婚期を逸した女。その妹ポリーヌに縁談が持ち込まれた矢先、婚約者の男シャルル=グレゴワール(ジャン・デュジャルダン演じる)は東部オーストリアでの戦争に召集される。

妹は婚約者からの手紙を待ち望むがいつになっても送られてこない。痺れを切らしたエリザベットは彼に成りすまして手紙を書き、それを妹に渡す。狂喜する妹。

妹は嬉しさのあまり返事をしたためる。姉は慌てる。画策して手紙が出されるまえにどうにか手に入れてそれを読む。破廉恥な内容に驚くが、姉は話を合わせてその返事を書いてゆく。だんだんエスカレートしていって・・・。

そして英雄として彼は帰ってくる。本当は違うのに。

そこからの話がまた面白いのだけれど、ネタバレになるのでこのあたりで収めることにする。

メラニー・ロランは、やっぱり凛々しく美しい。妹に嫉妬したり英雄を揶揄したり。ちょっと意地悪な、でもとても可愛げな蠱惑的な目線。

クラーナハの絵のなかの女性にそっくりなこの女優のことをますます恋している自分に気づいた。


メラニー・ロランの最新作『英雄は嘘がお好き』_c0193136_17021174.jpg

◼️フランス東部で見つけたツアーバス。ガブリエル・フォーレだ。なかなかやるね!
メラニー・ロランの最新作『英雄は嘘がお好き』_c0193136_17070637.jpg

◼️フランス語版トレイラー

◼️日本語版トレイラー


# by k_hankichi | 2019-12-17 16:45 | 映画 | Trackback | Comments(4)