カテゴリ:ポップス( 84 )


2018年 02月 10日

号泣する準備は出来ていなかった③

友人から教えてもらって、ちょうど電車の中でそれを観たら、滂沱の涙に包まれた。号泣する準備は出来ていなかった。

JUJUが歌う『東京』は、どこにでもある父娘の隔絶から始まりその展開は真に迫る。あどけない娘の表情、そして娘を思い焦がれる父親のなんとも遣る瀬無い表情に、意図しないままに涙で溢れる。

家に帰って何も説明せずにそれをテレビで家人に見せたら、大泣きされてしまった。

ストーリーとしての音楽と映像の新たな極みだった。



■父親が内緒で見に行った娘が学ぶ場所。
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by k_hankichi | 2018-02-10 20:39 | ポップス | Trackback | Comments(2)
2017年 08月 30日

ひっそりと一人で耳を傾けるべき歌

教えてもらって驚愕した。

ちいさく、小刻みに震える音程なのだけれど、一種独特の孤独感がある。歌が上手、というような表現を用いるのは適切ではない。そういう次元を超えてその向こう側にあるものだ。

詩の朗読を味わう感じににている。つまりそれは、生に立ち向かう雰囲気とでも言おうか。

疲れて居るとき、元気をだしたいとき、そしてちょっと空虚な気持ちになったとき。

「REBORN(セリver.)」門脇麦・・・・。大切な歌になった。

https://youtu.be/GMUiipgOPVY


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by k_hankichi | 2017-08-30 00:19 | ポップス | Trackback | Comments(4)
2017年 05月 06日

豊島たづみのこと

同年代の友人と歓談していて、ふとしたことから彼が豊島たづみのファンであることを知った。

豊島たづみ・・・・。学生時代、ひとつ上の先輩から薦められて聴いたことを思い出し、そして買い求めたLPが手元にあることも思い出した。

およそ35年ぶりに針を落としてみる。

けだるさ、アンニュイを伴いながら、しかしその遣る瀬なさをなんとか乗り越えていこうとする一縷の明るさ。

暑い五月の夕暮れに、一筋の涼風が吹き過ぎていった。

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■エヴリデイ・エヴリナイト



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by k_hankichi | 2017-05-06 20:40 | ポップス | Trackback | Comments(4)
2016年 08月 17日

残暑の朝は北欧で涼む

台風一過。朝から蝉の鳴き声が押し寄せる。そんななか出社時に聴くのはアイルランド/ノルウェーのニューエイジ・ミュージック、シークレット・ガーデンのアルバム『ドリームキャッチャー』。

汗ばんだ肌に涼風が吹き寄せる。

甘すぎず、凛として、人におもねることなく、しっかりと先を見据えて、透き通った心をもち、そして優しく。

残暑の陽の光が、がフィヨルドを見下ろす先に射すヤコブの梯子に変わる。

ドリームキャッチャー

シークレット・ガーデン / ユニバーサル インターナショナル

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by k_hankichi | 2016-08-17 07:32 | ポップス | Trackback | Comments(0)
2016年 08月 03日

夜に響くジャズ

昨晩は仕事を終えてから同僚と酒を酌み交わしながら懇談。社会人としての生き甲斐など真面目に語り合い、肩肘はらず環境を受け止めながらそこに活力を与えていこう、とうなずき合う。

二軒目はといえばあそこだ、と予め考えておいた魔界にあるジャズバーに足を運ぶ。ビルの二階だと思っていたらそこは六階で驚きながら扉を開ける。

マスターは僕が春に訪れたことを覚えていてくれた。そのときは漆黒の夜で、しかし丁度持ち合わせていたバッハの『マタイ受難曲』のCDをかけてくれ、皆で神妙に聴き入ったからかもしれない。

不思議な体験を共にすることは貴重だ。

今回はうって変わってスタンダードを自作曲と混ぜてアレンジしたものをピアニストが弾く夜だった。

そのどれもが美しく、そんななかにも武蔵野台地の河岸段丘についてだとか、吉祥寺や新宿のジャズの店の話だとか、水道橋の風情だとかを織り混ぜて語らう。

夜はいつしか更けゆき、その日のうちに家に着けるかぎりぎりの時間が来ていることに気付いてそこを名残惜しくあとにした。

エディ・ゴメスがビル・エヴァンストリオをやる前には、そういうバンドに入っていたのかあ。といたく感心したのだけれど、それが何だったのかを思い出せない。

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by k_hankichi | 2016-08-03 07:44 | ポップス | Trackback | Comments(4)
2016年 05月 07日

アフリカからの音楽だということを忘れていた

もうすこし片岡が続く。彼は社会人になる際に、一度は商社に就職したようで、しかしそこを3ヶ月で辞めている。件の小説のその章は、次のように締めくくられている。会社が入っているビルのエレベーターガールと一緒に人事部に辞表を提出したあとに立ち寄った喫茶店でのシーンだ。

“「あなたの会社の人たちは、まだここへは来ないわね。
と彼女は言った。
ふたりのコーヒーはすぐにテーブルへ運ばれてきた。白い指をまっすぐにのばしてコーヒーを指さし、
「この苦さを忘れないで」
と謎のひと言を僕にくれた。
コーヒーは確実に苦かった。その苦さと重なり合う店内の音楽は、いまはザ・ジャズ・メッセンジャーズが演奏する『チュニジアの夜』だった。”
(「あなたは、このコーヒーの苦さを忘れないで」より)

僕はこの曲を知らなかった。そして聴いてみた。

ジャズが、アフリカの人たちが起こした曲なのだということを忘れていた。そして彼らの情熱の由来に思いを馳せて、しみじみとした気持ちになった。

■Art Blakey & The Jazz Messengers - A Night In Tunisia - 1958 →https://youtu.be/2IQNPlnc9c0

 
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by k_hankichi | 2016-05-07 06:57 | ポップス | Trackback | Comments(2)
2016年 05月 06日

ジャズへのループも回したくなった

片岡義男は、その初期はテディ片岡という名で著作活動をしたそうだが、その名前はサリンジャーの「ナインストーリーズ」の最後の小篇の題名から採ったという。

それを決めたときは御茶ノ水の喫茶店で、そこで流れていたのが、オリバー・ネルソンの『ブルースと抽象的な真実』(Oliver Nelson - Blues and Abstract Truth)というアルバムだった、と件の小説集に書かれていた。

調べてみると、ビル・エヴァンスがオリバー・ネルソンと共演した唯一のアルバムで、ポスト・バップの必須の録音だという。僕はジャズはビル・エヴァンス系しか聴かない薄い愛好者なので、「ポスト・バップ」という言葉も知らない。調べてみると、現代ジャズに繋がる重要なものだった。→http://listenmusic.jp/store/genre_449.htm

バッハの真髄をどんどん深めていたこの春だったのだけれども、連休で軽くなった心の浮力をさらにつけるべく、ジャズへのループも回したくなった。

■Performers
Oliver Nelson (alto sax, tenor sax); Eric Dolphy (flute, alto sax); George Barrow (baritone sax); Freddie Hubbard (trumpet); Bill Evans (piano); Paul Chambers (bass); Roy Haynes (drums)
■Titles
1. Stolen Moments
2. Hoe-Down
3. Cascades
4. Yearnin'
5. Butch and Butch
6. Teenie's Blues
■Recorded
1961

■Oliver Nelson - Blues and Abstract Truth →https://youtu.be/f_R7pbBAjcA


■昨日訪れた、新緑に映える丹沢・宮ケ瀬湖
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by k_hankichi | 2016-05-06 10:23 | ポップス | Trackback | Comments(2)
2016年 05月 05日

永遠の『カサブランカ』が過去と現代を繋ぐ

ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンによる映画『カサブランカ』(1942年)の主題歌だと、「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」(As Time Goes By)のことを思っていた。

片岡さんの小説を読んでいて初めて、これが1931年にすでに作曲され歌われていた曲だと知った。映画のなかでも古い流行歌として取り上げられていたという。作詞・作曲:ハーマン・フップフェルド(Herman Hupfeld)。ブロードウェイ・ミュージカル『エブリバディズ・ウェルカム 』(Everybody's Welcome)のなかの曲だったそうだ。

そんなふうに書いていたら、ちょうど横のテレビで流していた番組のCMがこのメロディーを使っていてその奇遇さに驚く。

永遠に大切にしたいと思っていた映画の音楽。その過去と現代が繋がった気がした。

“その真剣さに、一瞬を境にして、僕は僕の真剣さで彼女に応えることを始めた。と同時に、今日はまだ彼女の鼻歌を聴いていないことに、僕は気づいた。ほとんどの場合、『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』という歌で、英語の歌詞が最初から内蔵されているメロディを、そのまま指先でつまんで引き出したような鼻歌だ。ふたりで夕食のしたくをしているときには、おそらく聴くことが出来るだろう、と僕は思った。重なって来る彼女の唇を僕は自分の唇で受けとめた。”(「一月一日の午後、彼女はヴェランダの洗濯物を取り込んだ」から)

■Rudy Vallee - As Time Goes By 1931 →https://youtu.be/_yTzjc056qM

■Play it, Sam(これは何度観ても背筋がぞくぞくするほど凄い映像である) →https://youtu.be/7vThuwa5RZU

■パナホーム「ときめく住まいを 君が居たから」篇 →https://youtu.be/qYb8QzXb66s

 
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by k_hankichi | 2016-05-05 09:12 | ポップス | Trackback | Comments(6)
2016年 04月 12日

Conischのピアノ音楽

知人からConischという日本人作曲家による音楽を教えてもらった。全てピアノ曲だ。夜に過去を思い出すような作品が良く、特にドビュッシー的なる月の光を浴びながらの趣きが冴える。
http://www.conisch.com/

■「青の月」☆☆☆☆☆
松本清張の小説を台本にした映画のエンドロールにまさにぴったりというような、せつなさのなかに一縷の希望の光が雲間から射し込んだことを知っている。こんな自分でも生きていこう、という力が湧く。「黄の月」、「赤の月」とともに、『Xmasの奇蹟』というフジテレビ系のテレビドラマ(2009年)なかの音楽だ。「青の月」はメインテーマのようである。高橋かおり、岡田浩暉、パク・ヨンハが出演していた。

■「黄の月」☆☆
ドビュッシー的な、あまりにもドビュッシー的な。月から漏れる光線が交錯するさざめき。街の喧騒が遠く聞こえることを知りながら夜の闇にまどろむ。そのまま眠りに着いてよい。安心してよい。そう語り掛けてくれる。

■「赤の月」☆☆
これもドビュッシー的な装飾の音感が心地よい。夏の終わりの温もりを保ったまま、その風がそよぎそのエネルギーがいつしか獰猛な悪戯をしようとしている。絢爛に響いていく音は運命の渦のよう。

■「銀の月」Pilgrimage ☆☆☆
世間の荒波にもまれながら、自らの心を凍らせ変遷し、なんとか生き抜いて成功の扉を掴みかけた時、過去の軌跡が暴かれそうになる。貧しくてもそれは実は甘美なる愛に溢れた世界。その瀬戸際の相克に、自分の心は揺れ動く。

■「ココルの月」☆☆
月の光は寄せては返す波のよう。そう、光は波であり、過去と現在との間を行きつ戻りつする。哀しき過去、せつない過去、希望に膨れていた過去。そこに思いを馳せるとき、それだけで僕らの心は温まっていく。

■「ボーダック・アダプト」☆☆☆☆☆
ドビュッシーの「12の練習曲」のなかの一曲だと言って紹介されれば、おおそうか、そうっだたと思ってしまいかねない。不協和音になりそうで崩れない絶妙のバランスが良い。それほど快活でかつ和声が心地よい曲だ。

■「青の月」→https://youtu.be/sE70ivp5RDg


■「Xmasの奇蹟」のサントラ →https://www.youtube.com/playlist?list=PL141769CFC71EDE77

■「青の月」のイメージ
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http://www.publicdomainpictures.net/view-image.php?image=9720&jazyk=JP
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by k_hankichi | 2016-04-12 00:13 | ポップス | Trackback | Comments(2)
2015年 10月 22日

夢の中のけだるさ・・・シーネ・エイ

友人から紹介してもらったデンマークのジャズボーカル、シーネ・エイのアルバム『フェイス・ザ・ミュージック』を朝から聴いている。眠気が残る頭は鎮まりかえり、心地よい気だるさに変わる。ビリー・ホリディの「月光のいたずら」だ。

このまま、新潟の寄居浜まで電車に乗り続けたくなるほど。

「ザ・ベスト・アイ・エヴァー・ハッド」は、君は今のままでよい、これでよいのだ、と言い聞かせてくれる揺りかごだ。

眠り眠るあさぼらけの夢の中を列車は疾走する。

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by k_hankichi | 2015-10-22 06:54 | ポップス | Trackback | Comments(0)