カテゴリ:街角・風物( 453 )

せわしない師走に心温かくなる

中学校時代の仲間との忘年会に出た。毎年のことながら、数十年前の繋がりがいま目の前に変わらずそのまま活き活きと存続していることに驚く。

孫も設けたという人たちもいるなかで、それでも精神年齢は15歳までの心で僕らは繋がっている。

人間、それぞれが様々な辛苦や幸せを味わって、なんとかいまこの日まで生きてきている。けれど、あのときの仲間が元気でいる、ということに触れるだけでも、これからもまあ、ようよう頑張っていかねば、という気になる。

表参道の街路は、中学校時代のそれとはまるで異次元に美しくて、もちろんそれは、中学生時代を過ごした飯田橋から九段、靖国神社の界隈とは異なるからだけれど、その息を呑むほどの輝かしい街区に心洗われて、せわしない師走が温かくなった。

■表参道のイルミネーション
c0193136_23540211.jpg

■シュラスコを食す
c0193136_09043794.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2018-12-09 00:13 | 街角・風物 | Trackback | Comments(6)

保存運動を興したくなる字体

ほの青い炎がちろちろと揺れるかのような、そして嘗てそこで起きた事件に繋がっていまいそうな不安に満ちた字体に出遭った。

いつものように街角を彷徨いながら辿り着いた道端でのことだ。

一部の字は崩され繋がり、まるで悶えているかのよう。そうかと謂えば文化を示そうと力が込められた点が入ったりもしている。

この字体は何という名前なのだろう。美しさと脆さと滅びが交錯したこの文字は、必ずや後世に残さねばならない。

「字体保存運動」興こさねば。

いまにも取り潰され再建に向かいそうなビルヂングを前にして思った。



c0193136_07294417.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2018-12-06 07:22 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)

謎が謎を深めるショーウィンドウの記憶

遠くへの出張が終わって、普通の週日の仕事パターンに戻った。いろいろな折衝、会議、合意。はたまた摩擦や干渉、暗礁。

考えてみれば課題にぶち当たって、ごちゃごちゃあれやこれやと思案したり井戸端して、まあまあ、さっ、こうしてみまひょか、止まっていても、まあしゃあないし、と前だと皆が思うような無難な方角へ進めていくのが毎日だ。

そんなとき旅先での写真を繰っていたら、おおっ、と目がぱっちり開くようなやつのたころで手が止まった。

こいつは試したことがない。どんな按配でやってみるのだろう。どんな風合いなのだ。テイストも選べるそうだがどこに仕込むのさ。

ああしてこうしてこうやるのか。それともあんなことこんなことになってしまうのか。一人でも二人でも三人でもよいと聞いたことがあるが本当なのか。ええっ?

謎が謎を深めるショーウィンドウの記憶だった。


c0193136_20555256.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2018-11-20 20:39 | 街角・風物 | Trackback | Comments(0)

曇り空のなか微睡む朝

出張から出張へと、一人でタスキリレーをするかのように移動する。

今日は西に向かう。

途中で東京駅丸の内中央口で書類を投函。このポストは、『東京中央郵便局』扱いになり、それも『東京駅とJPタワー』の風景スタンプものを押してくれるから嬉しい。自分が受け取る郵便ではないのだけれど、それでも投函するときには少しだけ得をした気分になる。

心しないといけないのは、投函口を間違えると、風景スタンプ付きではないものが押されてしまうこと。それじゃあ詰まらない。

曇り空のもと郵便が運ばれていく様を空想しているうちに微睡み始めた。


c0193136_07492952.jpg

c0193136_07493263.jpg

[PR]
by k_hankichi | 2018-11-19 07:42 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

フリードリッヒの絵に通じる世界

ドイツの田舎道を疾走していると、ああこれは何処かで見たことがある、という景色に遭遇する。そしてそれは必ずといって良いほど、カスパル・ダビッド・フリードリッヒの絵で観たものだと気づく。

夕暮れは夕暮れでまたそうで、空の雲の色だとか形だとか、そしてまた絵柄というべきか模様というべきか、それがたまらなく彼の絵を思い出させる。

ということはつまり、フリードリッヒはドイツの人たちの魂が呼応するような郷愁の風景を通じて、キリストの世界を描こうとしたのではないか。

田園がどこまでも続く風景のなか、雲がとてつもなく美しく広がっているのをみてそう感じた。


c0193136_02480370.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2018-11-17 02:38 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)

プロテスタントを前にカソリックが共存する

信者ではないけれども、しかし心を常に捉えてならないのはキリスト教。これまで、カソリックとプロテスタント、そしてさらに数多ある宗派を前に常に驚いたり躊躇したり悩んだりしてきた。

プロテスタントが隆盛していったドレスデンでもそういう気持ちになったのは、聖母教会からすぐ近くに、カトリック旧宮廷教会がいまもしっかりと鎮座しているからだった。

宗教戦争のころは悠長なことは言っていなかっただろうが、しかしその熱さが冷めたころにはしっかりと違いを尊重できるように落ち着いたということなのだろうか。

いま沢山の国々で起きているゼロイチの政治論争が、稚児の事象のように思えてくる。

それぞれに荘厳なるカソリックとプロテスタントの教会が近くに佇む態様を前にして、僕はただただ、自己の狭心さに溜息をついた。


c0193136_07434364.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2018-11-16 07:33 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

カール・マルクス・シュタットと呼ばれた街

ドイツが東と西に別れていた時代、カール・マルクス・シュタットと改名されていた街を訪れた。閑散としたその地はザクセン州にあるのだけれど、ベルリンの壁が崩壊したあとは人口が流出し、世界で最も出生率が低い街となったことがある。

なるほど街の通りの幅や広場はとても広くて嘗ての栄華が伺える。いまは人通りはどこか疎らで、豪勢な構えとは裏腹だ。

それでもカール・マルクスは今でも人々を見渡し鎮座し続ける。

彼が描いた世界。希求した世界。それは、夢の跡を残すのみなのか。


c0193136_15502819.jpg

c0193136_15503325.jpg

c0193136_15503881.jpg

c0193136_15504343.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2018-11-14 15:58 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

晩秋の昼下がりの夢

匍匐前進して前を見ると熱帯雨林の樹木。そしてその先の青空の下にはビルヂングがそびえ立っていた。

そんな光景が銀座の5丁目の角にあって、それは束の間のものとは知りながら、地球温暖化が進んだならばあながち間違いではなくなるかもしれない、と思った。


晩秋の昼下がりの夢だった。


c0193136_16534648.jpg

c0193136_16535109.jpg

c0193136_16535690.jpg



[PR]
by k_hankichi | 2018-11-11 16:48 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

フィラデルフィアで愛される音楽家とは?

その地で市民が愛しているクラシック音楽家は誰なのか。

歩道を歩いていて偶然に気づいた路側のモニュメントを通して分かった。

ポピュラーやジャズなど、たくさんのミュージシャンたちの名前がプレートに刻まれているが、クラシック系で刻まれていたのはルドルフ・ゼルキンとリッカルド・ムーティだけ。

ピアニストは亡くなるまでその地に暮らし演奏を続けたこと。

指揮者は周囲からの篤い期待がありながらもそこを辞去し欧州に去ってしまった。それでも市民たちは恨まずに賞賛を与えている。

公平公正な市民の見本がここにはまだあった。

中間選挙の結果に対してあれやこれや言う政治指導者に、このモニュメントを見てもらいたいと思った。


c0193136_01234789.jpg

c0193136_01235493.jpg






[PR]
by k_hankichi | 2018-11-09 01:14 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

建物から響いてくる音楽

この建物はどこかで見たような・・・。そう思ってしらべたら、フィラデルフィア管弦楽団が使っていたコンサート・ホール Academy of Musicだった。

東部エスタブリッシュメントの気概豊かなこの地で、ハンガリー人ブラウ・イェネーが成功を収めたのは1931年。そして1938年から音楽監督を務めフィラデルフィアサウンドを定着させた。

しばらくその外観を眺めていたら、あの音が建物の奥から響いてくる気がした。

近くのビルの建物には彼の名を冠した部屋やらオーケストラにまつわる名前が散見。

いまも愛されているのだ。


c0193136_21371201.jpg

c0193136_21371634.jpg

c0193136_21372078.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2018-11-08 03:27 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)