カテゴリ:街角・風物( 427 )

ガラパゴス化を想う

中国に来るたびに驚くのは、その成長スピードと新しいものを取り入れ展開する速さだ。

コンビニエンスストアシステムの充実度は、日本の上をいくかもしれない。イートインのスペースもしっかり備わっている。店舗の棚の出で立ちは日本のそれと瓜二つ。食い物の種類は微妙に異なれども、だいたいのものの味は推測がつく。

街角での買い物や同僚たちとの食事会では、紙幣のやりとりは最早無い。ウィーチャットというスマホのアプリで、其々の口座から互いに支払いをしてしまう。日本だと実際の金銭が飛び交うはずのものが、こういうやり取りだと生々しくなくて、却ってわだかまりが無い。

極東の島は本当にガラパゴスなんだと、つくづく感じいった。

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by k_hankichi | 2018-06-07 09:11 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

いつか訪ねるよ、と小さく呟いて、そこを後にした。マーガレット・ミッチェルハウス。写真では分からないけれども、バックヤードはとても広くて、映画のなかに出てくるような邸宅だ。

ここでミッチェルは『風と共に去りぬ』を書いたそうで、だからとっても中に入りたかったが、一日中仕事ゆえ早朝の散歩で立ち寄るのが精一杯。

それでも二十世紀前半のそのころの佇まいを想像することが出来て、少し気持ちがほっとした。

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by k_hankichi | 2018-05-26 02:32 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)

初夏のような徳川の別邸

初夏の風情の日々が続いた連休で、沈思黙考ということがなかなかできぬ状態でこの一週間余りを過ごした。ここ東葛の地もとても快活で、その健康な度合いはどこまでいくのだろうかと、いささか不安になるほど。

それでも少しは落ち着いた風情の空気を感じたいと、世が世ならば徳川慶喜公の次の将軍を担う人、徳川昭武公の別邸を再訪した。ここは自分のところからほど近く、しかし国指定の重要文化財だから風致地区としてしっかりと保全が行き届いて静けさが保たれている。→https://ja.wikipedia.org/wiki/戸定邸

この昭武公の和風住居に足を踏み入れると、自分たちの祖父母の世代の家々の佇まいの片鱗がそこに垣間見られて、郷愁が思わず掻き立てられる。それとともに、お武家様といえどもフランスを中心とした西洋に学ばれ、文化的知的に極めて高踏的な域に達していた彼の気持ちを想い図る。欧州に滞在しているあいだに明治維新になってしまったことを数か月遅れで知ることになった彼の不安(当時の情報伝達は船便の速さであった)。形としては取り残されてしまった彼の胸のうちのざわざわと騒ぐような気持ちが、自分にも手に取るように伝わってくる。

初夏のような景色に、時代の流れの儚さと、すぎゆく時を感じる彼の焦燥を、改めて自分も感じ入った。

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by k_hankichi | 2018-05-07 00:40 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)

空間に時間が重なるとき

ものを分解するのが子供のころから好きだった。分解してよい電気製品や機械があれば、すぐさまに取り付いて、色々なやりざまでそれをひとつひとつ取り分けて個々の部品にしていった。

その逆も好きだった。再び組み上げていくとき、部品の一つ一つの組み合わせの妙に感じいったりした。組み上げ順を間違えても落胆することはなく、再び分解して間違えただろうところからやり直した。部品が足りないと収まりや嵌りの具合が悪いことに納得もした。

同じくプラモデルの組み立てやらもとても好きで、どうかすると毎週の土日はそれに埋没していたときも長らくあった。

だからだろうか、巨大な建造物の建設過程の写真が飾られていたのをしげしげと眺めて、ちょっと高揚した気持ちになっていた。

空間のなかに時間が重なって流れていく過程。あとからでもそれを眺めたりすることがたまらなく好きなのだ。

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by k_hankichi | 2018-05-04 17:32 | 街角・風物 | Trackback | Comments(0)

再び訪れた牛久大仏

背後から迫る刃に
幾度も幾度も晒されて
立ち続ける彼がいた

胎内にはひっそりと
黄金の小さな者たち
眠っている

遥か彼方の地を
見遣り
立ち続ける彼がいた

ルンビニーは
近くにある
あなたの心にある

ガウタマ・シッダールタ
永遠の御仏

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by k_hankichi | 2018-05-03 18:05 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

近くに昭和の乗り物や日常生活の博物館があると聞いて訪ねてみた。「昭和の杜博物館」→https://www.matsudo-kankou.jp/syouwanomori/

敷地に入るや否や、そこには実家の父親が乗り継いできた車の数々があって、その偶然に驚く。

■富士重工 「スバル360」
■トヨタ「パブリカ700 (800ではない)」
■日産「ブルーバード510」

西東京の新興住宅地の思い出が蘇る。

高度成長期の自家用車ブームを支えた名車の数々や、J.F.ケネディが暗殺されたときに乗っていた車の同型車、映画『三丁目の夕日』に貸し出された日産やマツダの車などなどもあって、それは盛りだくさんだ。

屋内の展示館に入ると、昭和の日用品、電化製品が、あるわあるわ。これだけの物品を取っておくだけでも大変だけれど、ある程度メンテナンスもしてある。

いつしか気持ちはあの時間と空間に繋がっていた。

※注:開館時間金・土・日曜日および祝日、午前10時~午後4時

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by k_hankichi | 2018-04-29 16:34 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)

「未来」に「希望」を託し「発展」する、というようなことが、夢の話やら昔話にならないようにしなくては、と思った。「偽善と自己保身」「利権と私利私欲」がテレビ画面に蔓延している様を見ていると、第一義の「真摯と品行方正」が茫漠と霞んでいることに気づくからだ。

共同してしっかりと正しく仕事にあたる。そうしないとお天道様が見ているぞ。そんなモヤイ像の声が聞こえてきた。

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by k_hankichi | 2018-04-16 07:10 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

呟く言葉に思わず驚く

街角を歩いていて、知らずうちに自分だけに聞こえる小声で呟いているときがある。その思わず呟いた言葉に驚き、もう一度それを小さな声で反芻していたりもして、その延髄反射的な出来事と其処から立ち昇る記憶が、ほんのり甘い砂糖菓子のような余韻をもたらす。そういう言葉の発現があったことに思わず口元が緩んだりもする。

「みどりちゃん」・・・制服が緑色の女子小学生を見ての言葉。駅前に停まった車からドアを勢いよく開けて飛び出してきた。中学時代に学友が名付けた言い方だった。

「ヒエロニムス」・・・毎朝の通勤電車の定位置の車両で、座席に座りながら眠っている人の顔を見ての言葉。口をパックリまあるく開けて上を向いて寝ている。

「カッパドキア」・・・新宿駅JRと小田急の南口の線路。甲州街道の下に巨大に広がる、沢山の柱で支えられた薄暗い回廊を見るたびに。

「ヤサグレ」・・・よく立ち寄るコンビニエンスストアの朝番の男の人。夜通しの仕事に疲れた風情がえも言えぬ。

Spontaneousな言葉の発生を愉しむ朝だ。

■「ヴェニスの水面」・・・通勤で多摩川を見るたびに何故か想う。
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by k_hankichi | 2018-04-13 06:37 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

東京に戻って見つけた春

北の地はまだ桜の気配もせず、少しずつの暖まりを待っている。外套は要らなくなりつつあるから、もう間もなくだとは思うのだけれど、兆しはどこに探せば良いのだろう。

答えのない問いの答えを探すような按配で、そんなままでいたら春など見つからずに、あっと言う間にまた夏、そして冬と移ろうのかもしれない。

そんなことを考えていたら、季節の移ろいというのは欧州ではなかなか難しい、ということを嘗て聞いたことをいきなり思い出した。

万葉の時代からの豊かな季節に恵まれたこの国の幸を改めて気づいたのが、旅先から戻っての春真っ盛りの東京だった。

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by k_hankichi | 2018-03-26 21:20 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

桜はどこにあるのかと

バタバタとする日々が続いている。桜が開花してもう満開だと知ったけど、ええもうなのか、ちょっと待ってくれよと思うほどだ。

毎日のように東京に行っていて週末も足を運んでいるのに、花を愛でる暇もないから、どうも腹の虫の居所が悪い。

先週の仕事の最後のほうでノルマンディーの街で、美味くて安いビストロで管を巻いて居たのが嘘のよう。

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by k_hankichi | 2018-03-24 23:44 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)