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カテゴリ:街角・風物( 476 )

タラップの怪

旅をするといつも驚くようなことに出会う。今回はスロープ仕様のタラップだった。タラップは階段だろ?という人も居るのかもしれないが、Wikipediaを調べたらちゃんと載っていた。

極東の島国だったら、「場所を食い過ぎる!」と毛嫌いされるところだろうが、横着をしたい人たちが居るところには、こんなものがちゃんとあるのだ。


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by k_hankichi | 2019-05-17 00:43 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

未来を信じる場所

すべてが自分達のためにある、と皆が信じているように感じられる土地に来た。どんなことがあろうとも、失敗や少々の屈辱があろうとも、ここにいれば未来があると皆が信じている。

眺めていると、極東の島国からきた僕などは、気恥ずかしくなってしまうのだけれど、世の中にはこういう場所があっても良いのかもしれない、とも思った。

自分には相容れないところはあるのだけれど、「トニオ・クレエゲル」のハンス・ハンゼンの世界だ。羨ましくも思った。



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by k_hankichi | 2019-05-14 01:39 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

里見公園と国府台の丘

25年間振りに、里見公園を訪れた。このすぐ近くの小学校を卒業したのに、社会人になってからは神奈川暮らしが長くて、足を運ぶ機会はそれほど多くなかった。

いつも入り口までの桜並木や公園内の桜、灯台ツツジやらを眺めて満足して帰っていたのだということが分かったのは、奥のほうまで歩いてゆくと国府台の高台から江戸川(かつての利根川)そして東京全景を一望する景色を初めて観たからだ。

これは一見に値する眺望で、なるほど安藤広重が浮世絵(これも今日知った絵)に描くほどだとようやく分かった。



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by k_hankichi | 2019-05-05 18:22 | 街角・風物 | Trackback | Comments(5)

平成最後の日の藤の花

平成の最後の日は、近所の名勝史跡での藤の花見物で締めくくった。

徳川幕府最後の将軍の弟、水戸藩第11代藩主の徳川昭武が作った別邸と庭園、戸定邸(とじょうてい)だ。

藤棚ではなくて、鉢植えの藤が散歩道に無造作に並べられているもので、歩いている人が触れられるほどだ。さりげなさと素朴さが光る。

訪れる人もまばらでちょっと拍子抜けするほどだったけれと、時代のうつろいというものを静かに感じ入るひとときを持てた。


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by k_hankichi | 2019-04-30 20:09 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)

自然に溶け入る風景

どうして欧州を旅していると心が和むのかが、帰国してみて写真を眺めていたら分かった。

自然がそのまま今もある。境界があいまいで、そのまま草原やら山肌に溶け行っていく。

そういう簡単なことだからなのだ。

大きな街に入るとなかなか難しくはなるが、やはり可能な限り境界はあやふやで、意外に自然のままに生かされている。昔からの佇まいがそこにある。

極東の島国ではどうか。

災害防止・事故防止の掛け声でもって、なんでもかんでも人工的になってやしまいか。土手が作られたり固められたり、道が区切られたり、不恰好なガードレールが取り付けられていたりする。

「美しい国づくり」

というキャッチフレーズが空虚に響く。

欧州を見習ってみてはどうか。



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by k_hankichi | 2019-04-15 09:23 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)
むかし『ナヴァロンの要塞』という映画があって、グレゴリー・ペックやデヴィッド・ニーヴン、アンソニー・クインらによる手に汗握る攻防戦を固唾を飲んで観たことを思い出した。音楽を担当したデミトリー・ティオムキンという人の名前がかっこ良くて意味なく感銘したことが、妙に心に残っている。難攻不落だった要塞も、連合国によって見事に破壊されて、めでたしめでたしで終わるやつだ。

そうゆう難攻不落の要塞がフランスにもあったことを初めて知った。

グルノーブルという地は、フランスに属しているけれど、すぐ近くにイタリア、そしてドイツに囲まれているから、フランス人たちは戦々恐々としていた。

他国から攻めてくる際は渓谷の底の低地にあるグルノーブルを通らざるを得ない。だから彼らは有事に備えてその地にある断崖絶壁の山のうえに要塞を築き、大砲を配備したのだ。バスチーユ城塞だ。

こんな高いところから集中砲火を浴びたらひとたまりもないだろう。これがあることで、敵も攻めるのを躊躇っただろうと思う。もちろん第二次世界大戦のときにはそうならなかったわけだけれど、この要塞を築いた強い気持ちは伝わってきた。


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by k_hankichi | 2019-04-12 20:31 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)
井上陽水の「東へ西へ」という曲が好きだったことを思い出した。

しかし実際に西へ向かって降りた先で一仕事をし、そしてこんどは東へ向かいまた一仕事をして、また西へ向かったあと直ぐに東へ向かうようなことを三、四日の間にやっていると、どんどんと心身が縒れていく感じになる。

自分はいまどっちに向かっているのか。そしてその先、いったいなにを目指したいのか。

東に向かう車窓の外をながめながら、気づいたら外には巨大な山脈が迫ってきていることに気づいた。

ここより東へいったらどこに着くのだろう。いやもしかしたらその前に、あの山々の鋼のような力強さの前に、いとも簡単に弾き飛ばされてしまうのではなかろうか。

朦朧としつつあるなかで、なにかを求める気持ちだけは冴えたままでいるような気がした。


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by k_hankichi | 2019-04-11 06:17 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)
僅か一日足らずのサンクトペテルブルクだったけれども、必ずまた来るよ、と心のなかで呟いた。

パリが花の都だとすれば、ここは威光と感傷の都かもしれない。圧倒される感覚は、かならず「美」というものに包まれていて、舗道の一枚一枚の敷石がそれを知っている。

街のそこかしこに、なかに入ってみたい素晴らしい建物があり、心の奥がぎゅーっとなるほどの憧憬を覚える。

夜のエルミタージュ美術館は、その佇まいだけで芸術。石畳に照りはえるそれに陶然となる。

マリインスキー劇場は、なかで繰り広げられているだろう舞踏と音楽を想像する。劇場内の模型を眺めているだけで、着飾った貴婦人たちのむせかえるような香りと囁きが聴こえてくる。

巨大な聖イサアク大聖堂にはロシア正教の峻厳さと不動さが滲み出している。

ネヴア川はあまりにも巨大でとうとうとしていて、セーヌ川やドナウ川が子供騙しに近いことを悟る。

大帝が支配し君臨し続け、威光に輝く地。世界を駆け巡ったバルチック艦隊の母港。900日間攻め続けたナチスドイツも匙を投げた頑迷さ。

この街に身を隠すかの如くに、住んでみたい、と切に思った。

■エルミタージュ美術館
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■マリインスキー劇場
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■聖イサアク大聖堂
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by k_hankichi | 2019-04-10 18:51 | 街角・風物 | Trackback | Comments(6)
北欧の地に仕事で出かけて、宿に入ったとたんに、あれ此処は惑星ソラリス?と思うような感覚に一瞬捉われた。

しかしこの地ではこれが特別なデザインでも何ともなく、普遍さのなかにあることは、街角を歩いていればすぐに分かる。

自分の生活環境の近辺ではほど遠かったのだけれど、目の前にあるやつがそれで、そしてそのシンプルさにひたっていくと、東洋の島国での持て囃しぶりのほうが何だか不思議に思えてくる。

ただ自然のなかにずっと浸っていたい、と普通に思うというこの地の人々の考えがこういうものにたどり着いたのだ。極東の我々のなかにもこれに通じる素朴さを追い求める心はある。もっと心底から分からないといけないなあ、と深い溜息を吐きながら思った。


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by k_hankichi | 2019-04-09 04:05 | 街角・風物 | Trackback | Comments(3)
せっかく花の見頃が週末まで続いたので、電車で少し行ったところにある桜並木を見物しにいった。新京成線の常盤平から五香まで、住宅地と商店街に挟まれた並木に咲く桜は美しくて、それが空に溶けゆくような按配がとても良い。

桜を眺め続けようとしたけれど、道路の両脇にある屋台群が気になって、ついついそちらに目がいって気が散ってしまう。

今どきの屋台は種類が豊富で、子供のころの佇まいとは随分と違う。

金魚すくいやタコ焼き、ゴム風船やら、焼き鳥が風情というものだけれど、いまどきは、トッポギやら、小籠包やら、中華おやきやら、ドネルケバブやら、中華風エビ春巻きなどなど、国際色豊かな屋台も沢山でている。

世界中のさまざまな国からこの国に来られているから、それらの国々の食べ物を買いたい人も売りたい人も事欠かない。

昭和は遠くなりにけり、とつくづく思った。


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by k_hankichi | 2019-04-06 21:04 | 街角・風物 | Trackback | Comments(2)

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by はんきち