音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です

by はんきち

2018年 07月 20日 ( 1 )

昭和44〜46年といえば、僕は小学校の高学年。そのころが題材の映画を観ていた。観たあと、いまも何故かしゅん、とした気持ちが心身のなかにある。

大切な大切な思い出を暫く忘れていた、そしてそれは途方もなく大切だった、そんな想い。『焼肉ドラゴン』。

大阪の空港近くの国有地に、肩を触れ合いながら建てられた住宅兼商売の家屋群。このなかに、焼肉屋「ドラゴン」があった。

主人と妻はそれぞれが、戦後の喧騒や朝鮮半島での出来事のなかで、相方を無くしていて、再婚同士。夫の連れ子の長女(真木よう子演じる)、次女(井上真央演じる)、そして妻の連れ子の三女(桜庭ななみ)、そして結婚してから授かった長男(大江晋平演ずる)たちの悲哀と喜び、そして周りの人々との血と汗がふんだんに入り混じった作品だった。

しかしなんといっても、長女次女役の二人は美しい。薄汚れた界隈のなかで、身体は塵に囲まれていようとも、その心にはしっかりと芯が通っていて輝いている。それが卓越している。それだけを観るだけでも価値がある。

失われていた、忘れていたあの思い出。心の美しさ。それらを取り戻すためだけにでも価値があるものだった。

■今日は焼き肉ならぬ、土用の丑の日。(写真は先週末の景気付けの場から)
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by k_hankichi | 2018-07-20 07:03 | 映画 | Trackback | Comments(4)