音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です

by はんきち

2018年 04月 13日 ( 1 )

呟く言葉に思わず驚く

街角を歩いていて、知らずうちに自分だけに聞こえる小声で呟いているときがある。その思わず呟いた言葉に驚き、もう一度それを小さな声で反芻していたりもして、その延髄反射的な出来事と其処から立ち昇る記憶が、ほんのり甘い砂糖菓子のような余韻をもたらす。そういう言葉の発現があったことに思わず口元が緩んだりもする。

「みどりちゃん」・・・制服が緑色の女子小学生を見ての言葉。駅前に停まった車からドアを勢いよく開けて飛び出してきた。中学時代に学友が名付けた言い方だった。

「ヒエロニムス」・・・毎朝の通勤電車の定位置の車両で、座席に座りながら眠っている人の顔を見ての言葉。口をパックリまあるく開けて上を向いて寝ている。

「カッパドキア」・・・新宿駅JRと小田急の南口の線路。甲州街道の下に巨大に広がる、沢山の柱で支えられた薄暗い回廊を見るたびに。

「ヤサグレ」・・・よく立ち寄るコンビニエンスストアの朝番の男の人。夜通しの仕事に疲れた風情がえも言えぬ。

Spontaneousな言葉の発生を愉しむ朝だ。

■「ヴェニスの水面」・・・通勤で多摩川を見るたびに何故か想う。
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by k_hankichi | 2018-04-13 06:37 | 街角・風物 | Trackback | Comments(4)