2018年 02月 16日 ( 1 )

嗚呼、紹介されている映画の九割方は観ていないなあ、と果てしなさを感じるのは小林信彦の映画連載コラム集『本音を申せば11  女優で観るか、監督を追うか』(文春文庫)だ。

それでも取り上げられている作品を無性に観たくさせる。次のような記載には堪らない。

“僕は青春映画かま好きなのである。若いころ、ヨーロッパの青春映画ばかり観ていたせいもあろうが、さすがに「コンプライアンス」のような少女いじめに徹した映画には弱い。「もらとりあむタマ子」は、その点、ヨーロッパ映画を思わせるし、成瀬巳喜男の映画を思わせるところもある。ただ、タマ子がふてくさって、ぐーたらであるところは昔のヨーロッパ映画にはめったにないが、〈父と娘〉ものは日本映画に多かったと思う。それにしても、前田敦子は呆れるほどうまい。甲府生れ、趣味・カメラ、特技・人間観察という若い女性が、映画のなかに寝そべっている気がする。”(「世にも楽しい「もらとりあむタマ子」」から)

いやぁ、映画って、ほんとにいいもんですね!

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by k_hankichi | 2018-02-16 06:59 | | Trackback | Comments(4)