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2018年 02月 14日

人間の闇を知るおっとろしさ・・・『罪悪』(シーラッハ)

人間の暗さ、闇の姿、隠している狡い姿を見せつけられて、遣る瀬の無い溜息しかつけなかった。『罪悪』(フェルディナント・フォン・シーラッハわ東京創元社)。

この本を読むと、周囲に対して自分が向ける視線、そして自分自身の中にある気持ちが、意図せずとも変わっていることに気づく。そして変化している自分のことが哀しくなる。

人間というのは、一人だけ生きているのならば、こんなに自己中心的な、我儘な、そして下卑た酷い存在にはならないだろうに。

そういうことを知って本当に哀しくなる本だった。シーラッハの作品は、おっとろしい。

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by k_hankichi | 2018-02-14 06:39 | | Trackback | Comments(4)