2018年 02月 08日 ( 1 )

ダサくなかった獺祭

日本酒はあまり得意ではなかったから、『獺祭』についてはこれまでずっと遠巻きにして意図せずとも避け、新規性豊かな製造手法についてのさまざまな話題も、またちょっとしたことを大袈裟にねえ、話題先行なやつね、と軽んじていた。

一昨日が変わり目だった。

友人たちとの宴で訪れた店では、その銘柄の基本中の基本である「獺祭 純米大吟醸50」があって、僕以外の皆は一騒ぎになり、そしてそれを飲むことになった。

気乗りせぬままその冷や酒の一杯目をお猪口で呑んだ途端に、びっくり仰天、こ、これは何とスムーズに喉を通るのだ、と目ん玉が落ちそうになる。

そして、次から次へと杯を傾け、周囲の仲間たちにも進めるふりをしながらその手を返し自分の盃に向け、すぐに飲み干し次の酌に移る。所謂、底を絶やさないとでもいう飲み方になった。

「はんきちさん、狂っちまったぞ、ねじ切れとる」

そんな声が上がれども意に介せず、一心不乱に飲み続けた。日本酒観が変わった。

味をしめた僕は、昨日も酒屋で同じものを物色し、見つけたそれを買い求め、晩酌に楽しみながら深い眠りに落ちた。

夜の夢は甘く切なく、ちょっとほろ苦いものだったが映画のような美しさだった。

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by k_hankichi | 2018-02-08 06:28 | | Trackback | Comments(6)