うむむ、またあのハズレ系だったな・・・。と思いながら読了。『なにごともなく、晴天。』(吉田篤弘、毎日新聞社)。
雑誌『サンデー毎日』での連載が一冊にまとめられたものだった。あっちの系だから普通ならば本にしないほうが著者のために良いとおもうのだけれど、と一端の読者のように書く。出版業のメカニズムは謎だ。
そうは言っても気に入ったフレーズはあった。
“姉さんいわく、自分はパンとベーコンとコーヒーさえあれば生きていける、そのほかの食べものは、本当は必要ないが、人間は必要のないものを、どういうわけか欲する哀しい生きものであり、人間である以上、梅干しや納豆やおからもつい食べてしまう。しかし本当はベーコンとパンだけでいい。偏食がたたって病気にさえならなければそうしたい”(「眠る。」から)
僕の場合は何だろうなと考えた。三つに絞るとすればだ。
「牡蠣の出汁煮とシェリー酒とフランスパン」
であるか、
「牡蠣の出汁煮とロンドン・ドライジンとそうめん」
いやまてよ、
「牡蠣の出汁煮とシェリー酒とマカロニ」
「牡蠣の出汁煮とスコッチウイスキーとクラッカー」
「牡蠣の出汁煮とシェリー酒とごはん」
「牡蠣の出汁煮とロンドン・ドライジンとフランスパン」
またまた、だんだん分からなくなってきました。
やっぱり一番最初の組み合わせにしておこう。ああ、朝から飲み食べたくなった。