茫洋とした気持ちにさせ寂しさなんか忘れさせてくれる曲
件の映画『さよなら、僕のマンハッタン』という邦題の訳もひどいけれど、その原題は"The Only Living Boy In New York"で、それもまた、映画の内容には関係ない題名だなあと思った。
じゃあどういう題名が良いのかよと言えばなかなか難しいけれど、"Finding a novelist"ぐらいが、どんでん返しとも繋がっていてよい。
ところで原題のThe Only Living Boy In New Yorkは、サイモンとガーファンクルによる同じ題名の曲から採られていて、だからその音楽も映画のBGMのなかに使われている。
この二人組の歌手たちによる一連の歌は、僕は苦手で、これまで真剣には耳を傾けてこなかった。というか、BGMの一種だろうとさえ思っていたのだ。
"Scarborough Fair"
"Parsley, Sage, Rosemary and Thyme"
"Wednesday Morning,3A.M."
"Sounds of Silence"
" El Condor Pasa (If I Could) "
"Mrs. Robinson"
"Bridge over Troubled Water"
ちょっと思い出してみると、意外に心に残っている歌が多い。
おい、待てよ、いいじゃないか。と思った。
どれもが、ひとりで生きていてもさみしくなんかない、というような茫洋とした気持ちにさせる歌なんだ。
二人の歌を聴き返す時が来た。
■歌詞(ポール・サイモンのHPから)