音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です

by はんきち

『あの家に暮らす四人の女』のこと

友人の薦めで読んだ。『あの家に暮らす四人の女』(三浦しおん、中公文庫)。

杉並区の住宅地に立つ古い一軒家に住む四人の女性が織りなす作品で、彼女らは、谷崎潤一郎の『細雪』に出てくる姉妹と名前が似ている。

刺繍で生計を立てる30代後半の娘と、彼女を産んだ後に離婚した母親との生活のなかに、ひょんなことから知り合った社会人女性二人が加わる。

母親のワガママさは、さながら僕の実家の母そのもので、買い物と言えば簡単な用でも直ぐに新宿の伊勢丹に出かける(だからこの僕も重度の伊勢丹病だ)。

娘は刺繍の世界にしか存在感を持てず、そのほかの全てに対していい加減だ。男との付き合いも少なく、もはやその毛はこれっぽっちもない。

転がり込んで来た二人のOLは、同じ職場で働いている。キャリアウーマン派の先輩にあこがれる後輩は、それこそ男に貢ぐ派で気持ちがすぐに流される。

そんな四人の周りのたわいもない日常から奇々怪界な出来事まで、昭和のホームドラマのような建てつけで展開する。それらのさまは、著者の口から語られるだけでなく、その地域を飛び回る「善福丸」という名のカラスが語ったり、様々な人の霊が語ったりする。

その家のことを家の中で、そして上空から仔細に見ている感じで、既視感と馴染み感でいっぱいになる。

この先彼女たちはどうなっていくのか。続編があれば読んでみたくなってしまうあと味だった。

ちなみに来年、TVドラマ化されるそうで、是が非でも観てみたい。

私の感じからは、
母親(鶴代): 宮本信子
娘(佐知): 宮崎あおい
友人(雪乃): 木村文乃
友人の後輩(多恵美): 二階堂ふみ
だろうかな。

c0193136_11245048.jpg


[PR]
by k_hankichi | 2018-08-30 06:19 | | Trackback | Comments(3)
トラックバックURL : https://hankichi.exblog.jp/tb/29707953
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by maru33340 at 2018-08-30 06:33
なかなかの豪華キャストやなあ。
その布陣で是非観てみたい。
Commented by Oyo- at 2018-08-30 09:05 x
こちらの本、書店でみていたのですが手に触っただけでした^^ やはりよんでみようかな~(^_^) 女優たちを思い浮かべながら(^_^)v
Commented by k_hankichi at 2018-08-30 17:48
maruさん、ドラマ観たいですね。
おようさん、観る前に読みましょう。