民族の狭間のなかで

国際試合の進行や結果に一喜一憂するのは如何なものかと思いつつも、やはり試合はどうだったのかを朝起きて直ぐにテレビを点けて見てしまった。そして、そうするだけで、国と国、国民と国民に分かれて其々を応援する一員になってしまうわけで、なんとも居心地の悪さを感じた。

通勤途上で読み終えたのは『あの日、パナマホテルで』(ジェイミー・フォード、集英社文庫)。太平洋戦争中にシアトルの学校で出会った、中国系移民二世と日系移民二世の少年少女が織りなす、民族の壁を超えた恋の行く末を描いた作品だった。

次の言葉は突き刺さった。

“「機会はあった」そう言った彼は、求め続けるという人生から身を退いたのだった。「機会はあったけど、時として、人生には二度目の機会というものはないんだ。失ったものではなく、自分の手の中にあるものを見つめ、前へと進むんだよ」”(「壊れたレコード  一九八六年」より)

c0193136_19242744.jpg


[PR]
トラックバックURL : https://hankichi.exblog.jp/tb/29612386
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by maru33340 at 2018-07-04 05:14
「良い言葉だと思った僕はnotebookにそれを青い万年筆で書いた。」(義男)
Commented by k_hankichi at 2018-07-04 06:31
義男さん・・・。
Commented by 木曽のあばら屋 at 2018-07-05 22:53 x
こんにちは。
「あの日、パナマホテルで」 素敵な小説ですね。
昔こんな記事書きました。
  ↓
http://kisonoabaraya.qcweb.jp/panamahotel.htm
Commented by k_hankichi at 2018-07-08 08:56
木曽のあばら屋さん、お久しぶりです。読まれていたのですね。私も小説にはハッピーエンドを求めてしまいます。現実があまりにも、世知辛いからでしょうか。
by k_hankichi | 2018-07-03 07:55 | | Trackback | Comments(4)