夢と希望に裏打ちされた小説『黒い睡蓮』

モネの睡蓮の連作が描かれたジヴェルニーを訪れたいと思う気持ちはあれども、是が非でも、というわけではなかった。それが別の切り口から後押しされた。『黒い睡蓮』(ミシェル・ビュツシ、集英社文庫)。

ジヴェルニーの村に住むのは、なにもモネとその一族だけだったわけではない。画家やそこ取り巻きに惹かれているわけでもなく、その田舎町から出られずに淡々と生きている人々もいるのだ。観光客の大群の来襲に遭いながらも、それぞれの人生、それぞれの毎日を積み重ねていく。

そんななかに起きた殺人事件。どうして眼科医は殺されたのか。目撃したのは誰かは知っている。それなのに犯人は誰なのかが一向に分からない。

読了したとき、僕は愛憎というのは斯くも深いものなのか、と感慨した。そして、夢と希望とがその裏に秘められた『黒い睡蓮』の絵をどうしても観てみたくなった。

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Commented by maru33340 at 2018-06-14 06:59
「黒い花弁」(古い!)ならぬ「黒い睡蓮」。
気になる。
Commented by k_hankichi at 2018-06-14 07:15
良いミステリーです!
Commented by Oyo- at 2018-06-14 18:29 x
あ、文庫ですね^^ 
Commented by k_hankichi at 2018-06-14 18:47
おようさん、はいそうです。
Commented by Oyo- at 2018-06-24 14:59 x
読了! すっごく面白かったです(^_^)v 
Commented by k_hankichi at 2018-06-25 06:14
おようさん、良かった!
あと、これ、絶対に原田マハさんは読んでいて、対抗しようとしているのではと思いました。
by k_hankichi | 2018-06-13 09:16 | | Trackback | Comments(6)