またも号泣する準備は出来ていなかった

またも号泣する準備は出来ていなかった。出張先に向かう機内で一足先に映画『ウィンストン・チャーチル / ヒトラーから世界を救った男』(原題: Darkest Hour)を観てのことだ。


戦争下で首相に着いたウィンストン・チャーチル。敵のヒトラーはオランダ、ベルギーを陥落させフランスをも蹂躙しはじめていた。カレーやダンケルクに派遣していたイギリス軍も窮地に陥るなか、戦時内閣の他のメンバーたちは、ムッソリーニを介してヒトラーとの和平交渉にあたりたいとした。


和平交渉に入るのか。その場合その先はどうなるのか。全土を隷属させるこおになるのか、それとも徹底抗戦するのか。チャーチルは悩む。


グレートブリテンの国王に次ぐ立場の男は、どのように意を決していくのか。


それは突然訪れる。座席で号泣するばかりの東洋の男は、キャビンアテンダント訝しげな視線を再びまた浴びて、もうどうすることも出来なくなる。


流れる涙を拭うハンケチもなく、手の甲でそれを拭いては服になすりつける。


チャーチルが引用する言葉が留めを打つ。おいおいと嗚咽が出てそれを御すことができない。


みずからを相手の身に委ね、相手の手により己の屍を晒すよりは、みずから闘い譬え負けようとも我らの島国を守るのがわが祖国の男だ、というようなことを語る。


一国を率いる男の言葉として、これ程気高いものはない。


スタッフ

監督: ジョー・ライト

キャスト

チャーチル: ゲイリー・オールドマン

クレメンティーン・チャーチル: クリスティン・スコット・トーマス

エリザベス・レイトン: リリー・ジェームズ

製作

ユニバーサル、2017年、イギリス


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Commented by maru33340 at 2018-03-12 07:02
これは観たいと思ってた。日本国内公開は月末かな。
Commented by Oyo- at 2018-03-12 10:22 x
お気をつけて。
Commented by k_hankichi at 2018-03-13 05:16
maruさん、是非に。日本公開は、そうみたいです。
おようさん、はい。ありがとうございます。
by k_hankichi | 2018-03-12 04:37 | 映画 | Trackback | Comments(3)