2018年 01月 20日

再び読む『龍宮』

ずいぶんと前に読んだのだけれども、そのことを忘れて買い求めて、読み始めて大分経てからそのことが分かることになった。記憶喪失なのか、呆けなのかわからないのだけれど、二度目に読んでも素晴らしい短篇集だった。『龍宮』(川上弘美、文芸春秋)。

思い出したのは、蛸(タコ)にまつわる話「北斎」を読み終えてそのあとの短篇を読んでいたときなので、過去の記憶はだいぶんに失っていたことになる。それでも感銘の深さは初回と変わらず、そして思った。短篇の世界で芥川の現代の後継者の筆頭は、やっぱ川上さんなのだと。

川上さん、こういう短篇をもっともっと書いてほしい。人が生きそして死んでいくという輪廻のなかのさまざまな切り口をもっともっと知らせてほしい。しかしどうしてこれほどしっかりと究極の切り口を知っているのでしょう、あなたは。

前回は8年前だったことを振り返って知る。→http://hankichi.exblog.jp/13461634/

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by k_hankichi | 2018-01-20 20:48 | | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from 観・読・聴・験 備忘録 at 2018-01-21 02:45
タイトル : 『龍宮』
川上弘美 『龍宮』(文春文庫)、読了。 「8つの幻想譚」という紹介文のとおり、 ふしぎなお話が詰まっています。 冒頭の一編は、人間になった蛸のお話。 この蛸親父の行動が不思議なのはもちろんのこと、 しゃべる日本語がいくつもの人格が継ぎ接ぎされているようで不気味。 そして、それに対する人間の男の主体性もあるのかないのか分からず この2人の対話が、なんとも居心地悪い感じです...... more
Commented by maru33340 at 2018-01-21 07:08
僕、未読かも。
Commented by k_hankichi at 2018-01-21 09:28
maruさん、お薦めですぞ。


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