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by はんきち

しっかり原典を読まなければならなかった

副題に「トーマス・マンの亡命日記」とあったのだが、ナチス・ドイツに対して真正面から言論を張った作家とその時代について綴った歴史解説録、というようなかたち。『闘う文豪とナチス・ドイツ』(池内紀、中公新書) 。

作家は徹底的に対抗していて、新聞や手紙などの情報をもとに考察したものを、毎日毎日書き綴っている。

途中、1943年1月から始まった「白バラ」活動のことが書かれている。ナチスに反対抵抗する人々が手紙により激しく訴える運動だ。池内さんの記載だとトーマス・マンが日記でどれだけたくさん触れていたのかが分からない。けれどもマンに対する溢れる気持ちの量塊は手に取るように分かる。

ナチス・ドイツによる弾圧から逃れてアメリカに亡命した芸術家たちが、好んでロサンゼルスに住んだことも紹介されている。

マン、ブレヒトのほか、ブルーノ・ワルター、オト・クレンペラー、アルマ・マーラーら音楽家たちの名前もある。マンは音楽家たちとはどれだけ交流があったのだろう。知りたくなるが新書では紙面が割かれていない。

ああ、やっぱり自分自身でしっかりと日記そのものを読み込まなければいけなかったと、ようやく悟った。

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by k_hankichi | 2017-08-31 08:50 | | Trackback | Comments(3)
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Commented by maru33340 at 2017-08-31 20:30
この本はあくまでもエッセンスやからね。
しかし原典を読むのはなかなか至難のわざやで(^^;
Commented by k_hankichi at 2017-09-01 06:36
maruさん、そうですよね~。翻訳の一部を眺める、という感じにしようかな。
Commented by Oyo- at 2017-09-02 12:52 x
お読みになったのですね。先日ご覧になった映画とも繋がる様子が窺えます。