机の中であるとか、箪笥、書棚などを整理すると、気持ちが清々とする。
昨日は、先週整理した本の処分をしに、近くの一般古書リサイクル店に持ち込んだ。段ボール箱で6つ。むかしの感覚だと、査定に小一時間かかるだろうなと思って、手持無沙汰に店内をうろついていると、ものの10分ほどで、それが終わったことを告げられる。
ん?ほんとうに…?半信半疑でカウンターに向かうと、287冊で〆てxxxxx円と告げられる。「諭吉」さんも「一葉」さんも入っている。
想定以上だったので、「はい、これでお願いします」と応えれば、相手は無言のうちに書類を突き出しサインを求められ、自動的に会計に移っていく。
その店では、古本一冊一冊の値段があらかじめ設定されていて、本のバーコードを読み取ることで瞬間的にそれが計算され、たとえ数百冊であろうとも瞬く間に集計が進むと分かった。
「あーこれ、いい本なんだけどね、表紙のヤケがなけりゃねえ」
「この本、うちにもう三冊もあっからねえ、面白い本だけど、xxx円でいいかい?」
そんなやりとりを、お店のおじさんと交わせていた時代のことが懐かしい。