自己肯定の穴へのいざない

仕事のなかの或ることで、閉塞したところを感じた。自分の進むべき道に迷いがある。

そんなとき、どうしても、自分が辿ってきた道が、これで良いのだという、自己肯定の穴に誘い込まれそうになる。肯定を始めると、どんどんそれが加速していくようで怖い。しかしその甘い罠にどんどん引き寄せられていきたい誘惑に駆られていく。

これでよい、これでよかったんだ、これは良いのだ、この選択は正解だったんだ。

そういう叫び声のようなものが、次から次へと響いてくる。

ああ、このいざないは魔笛のようだ。

魔笛に木霊してよいだろうか。

安住してしまってはならない。つねに自己否定とともに生きていかなければならない。

ふたつの相克のあいだに、今宵は漂いながら、記憶を記憶に重ねて、その行き先を眠りのなかにゆだねていくことにしよう。
 
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Commented by maru33340 at 2016-07-20 21:05
(続き)山田無文先生は「手を合わせ音を出してみよ」と命じ「今どちらの手が鳴った?」と聞き、聞かれたものが答えに窮していると「人の生き死にもそれに同じじゃ、そこには手を合わせてなる音と同じく区別などないわ。死ぬも生きるも同じじゃ」と語りカッカと笑ったそうな。
貴君の言う自己肯定も自己否定も山田流に言うならおんなじなのかも知れぬ。
Commented by Oyo- at 2016-07-20 21:38 x
哲学していらっしゃるのかな・・・^^
Commented by k_hankichi at 2016-07-21 08:08
maruさん、ありがとう。おようさん、は、はい。それに近いのかもしれません。
by k_hankichi | 2016-07-20 20:03 | 一般 | Trackback | Comments(3)