『世紀の女王』の豪華絢爛と自由さ

エスター・ウィリアムズの映画は、『ザッツ・エンタテインメント』シリーズでしか観ていなかったけれど、このあいだの『ヘイル、シーザー!』で再び触発されて、Youtubeを眺めていた。

すると、『水着の女王』("Neptune's Daughter",1949)よりもさかのぼること5年も前に、『世紀の女王』(”Bathing Beauty”,スペイン版"A Escola de Sereias", 1944)が封切られていたことを知る。

1944年!・・・こんな第二次世界大戦のさなかに、水着で自由奔放に泳ぎ、はしゃぎ回るレビュー映画が大陸では公開されて、それを皆が楽しんでいたのだ。

なんと大胆かつ懐が深いことなのかと、溜息吐息をつく息がなくなるほど、深く息を吐く。

映画を創り、それを楽しむ。そういうことだけでなく、表現の可能性を突き詰める、新たなる身体美がどこまで美しく描けるかを試しつくす。映画マンの気高いまでの矜持がここにある。

実は『ヘイル、シーザー!』が描きたかった伝えたかったのは、現代の映画の世界、映画人たちの安易な商業主義への警鐘なのではないのか。

ここまで書いていたら、今日がエスター・ウィリアムズの命日だと知り、あまりの奇遇さに背筋がぞくぞくっとした。

<Wikipediaから>
1923年、ロサンゼルス郡イングルウッド生まれ。ハイスクール時代から競泳選手として活躍し、1938年には全米大学選手権において15歳で世界記録を達成。1940年の東京オリンピックへの出場が見込まれたものの、サンフランシスコ万博での水中ショーに参加するため辞退(後に東京オリンピックは第二次大戦のため中止)。これがMGM社のスカウトの目にとまった。
1942年、『アンディ・ハーディ』で映画デビュー。以後、『世紀の女王』(1944年)、『水着の女王』(1949年)、『百万弗の人魚』(1952年)などのMGMミュージカル作品に出演している。1956年限りでMGMが水中レビュー映画の製作を中止したのに伴い契約を打ち切られ、他社へ移籍した後1961年に女優業を引退した。
2013年6月6日に死去。

■『世紀の女王』(”Bathing Beauty”, スペイン版"A Escola de Sereias", 1944)の抜粋 →https://youtu.be/akQiZTlXn0M

■同上 →https://youtu.be/ROcut-XExps

 
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Commented by Oyo- at 2016-06-06 14:16 x
まー!凄い!驚きです!1944年にこのような豪華な水着水泳ショーの映画撮影があったのですね(@_@)そしてなんと美しいスタイルと泳ぎヽ(^。^)ノ
Commented by k_hankichi at 2016-06-06 22:24
おようさん、そうなんです。ダイナミックな身体の動きと、カラー映画の素晴らしいクオリティ。
by k_hankichi | 2016-06-06 00:56 | 映画 | Trackback | Comments(2)