平野啓一郎の『マチネの終わりに』に甚く感心して、その名残りでこの週末を過ごした。ギターのBGMとともに。久しぶりにパク・キュヒのアルバムだ。
スカルラッティの素朴。ディアベリは、親しみやすい楽曲になっており、古典から現代へ、そしてスペイン、南米へと流れてゆく。時の流れに身をゆだねる。
耳を傾け、改めて、人に阿る(おもねる)ものが何もない、どこまでも素直な演奏に心癒された。その心地よさよ。
■曲目
1. スカルラッティ: ソナタ ニ長調 K.178/L.162/P.392 (朴葵姫によるギター編)
2. 同: ソナタ ニ短調 K.32/L.423/P.14 (朴葵姫によるギター編)
3. 同: ソナタ ト長調 K.14/L.387/P.70 (朴葵姫によるギター編)
4. ディアベリ/ブリーム: ギター・ソナタ イ長調 Op. 29, No. 2 (J. ブリームによるギター編)
5. バークレー: ギター ソナチネ Op. 52, No. 1
6. マレス/タルレガ: スペインのセレナード(F. タルレガによるギター編)
7. バリオス: 森に夢みる
8. バリオス: ワルツ Op. 8, No. 4
9. ロペス・ロペス: 印象と風景
■収録
2013年2月2-3日,4月11日 カナダ オンタリオ、ニューマーケット 聖ジョン・クリソストム教会
■音盤
Naxos 8.573225