さらに伝記を読む・・・『原節子物語 若き日々』(貴田庄)
原節子にまつわる本が最近続々と出ていて、こちらもその一冊だった。『原節子物語 若き日々』(貴田庄、朝日文庫)。対象としている年代は、『原節子の真実』(石井妙子)のそれと同じで、だからずいぶんと勉強になった。
それにしてもアーノルド・ファンク監督に見出されることになったきっかけが、たまたま、普段とは別の京都の撮影所にて作品をとることになってそこにいたからということで、それがなければ出会いもなく、そして映画『新しき土』にも出ることがなく、日欧両方での大々的なるデビューもなかった。
驚くべき運の持ち主が原節子だったのだと、改めて思い知った。