あまりの強引なる暴挙愚行を目の当たりにして、茫然として、目覚めても何もする気力がなくなっていた。
テレビをつけてニュースを観ても、場当たり的な解説者が能弁的に話すだけで、その無責任な具合にも腹が立ち、一方でチャンネルを変えてみれば、今度は呑気に地方のチーズの紹介など旅番組風情で紹介している。どうなっているのだ。
そして録画してあった『表参道高校合唱部!』第9話(TBS・金曜→
http://www.tbs.co.jp/omosan-gassyobu/)を、遣る瀬無い気持ちのままに観はじめた。高校生たちが歌う素朴なる合唱の美しさに自然と涙に溢れる。このドラマは毎週、滂沱の涙で画面が見えなくなるのだけれど、今回もそうなってしまった。感慨とともに深い吐息をつく。
このドラマの出演者たちは、もともと歌については素人だったそうで、それが回を重ねていくにつれ、どんどん気持ちと歌声が一つになってゆく。その過程を観るだけでも、真にすべての心身が洗われる気持ちになる。
人々がどんなに透き通った気持ちで、日々のさまざまな事柄に向き合っていきたいか。愛と慈悲の心でもって深く包み込みたいか。それが分かる。
暴挙愚行を繰り返す人たちに対しては、全国の良識ある人々が合唱の輪で囲んでやるしかない。そんなことまで思いを馳せた。
■第5話の合唱「Train-Train」→
https://youtu.be/S5Su1on6kiM
■第1話の合唱「Over Drive」→
https://youtu.be/bNM2dgTag1E
■第9話の合唱「何度でも」 →
https://youtu.be/swjWmefrc-Y