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by はんきち

疲れを癒すマックス・レーガー

空路に向かうべく車窓の外を眺めながら、日々の煩わしさから脱離しようとしている。耳を傾けるのはマックス・レーガー(Johann Baptist Joseph Maximilian Reger)のピアノ曲集。

「バッハの主題による変奏曲とフーガ」は、素晴らしく良い。これは作曲家へのオマージュであると同時に、それをもとに、わさわさとした事柄、うちひしがれた気持ちを癒すかのごとく流れていく。バッハ自身が書いた変奏曲とは全く違う、水底に沈みゆくような心の浄化の過程がここにある。

主題はカンタータ第128番『ただキリストの昇天によりてのみ(Auf Christi Himmelfahrt allein, BWV 128)』の二重唱「神の全能の力は計り知れず」(Sein Allmacht zu ergründen)から採られている。
これをもとに14の変奏、フーガが重ねられてゆく。

このロ短調の旋律を選んだマックス・レーガーの審美眼に恐れ入りながら、僕の心は鎮まってゆく。

■曲目
1. バッハの主題による変奏曲とフーガ ロ短調 op. 81
2. 5つのユモレスク op. 20
3. テレマンの主題による変奏曲とフーガ op. 134
■演奏
マルカンドレ・アムラン (piano)
■収録
Recording details: April 1998
St George's, Brandon Hill, United Kingdom
■音盤
Hyperion CDA66996

Variations and Fugue on a theme of J. S. Bach/Five Humoresques/Variations and Fugue on a theme of G. P. Telemann

Hyperion UK

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by k_hankichi | 2015-06-24 08:33 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(4)
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Commented by およう at 2015-06-24 11:35 x
ブゾーニでもリストでもマックス・レーガーでもバッハのメロディは心を癒してくれますね。お気をつけて^^
Commented by maru33340 at 2015-06-24 23:37
行ってらっしゃい!
Commented by s_numabe at 2015-06-24 23:55
滅多に聴く機会が巡ってこないんですが、いいんですよね、マックス・レーガーの音楽。ブラームスをもっと渋く玄妙にしたような、底光りするロマンティシズム。弦楽四重奏曲もヴァイオリン・ソナタも(特に最後の第八と第九)、クラリネット・ソナタも素晴らしい。本当は秋の夜長にこそ聴くべき音楽かもしれませんが、いいものは、いつ聴いてもいい。
Commented by k_hankichi at 2015-06-25 05:56
おようさん、maruさん、はい、到着しました。
numabeさん、弦楽四重奏曲やクラリネットソナタもあるのですね。じわじわと近寄っていきたいです。