『変革の知』(ジャレド・ダイアモンドほか)による気付き
『変革の知』(ジャレド・ダイアモンドほか、角川新書)は、韓国の新聞社の週刊ビジネス誌に連載された、学者や経営者たち18人へのインタビューだった。
このなかで「世界を見通す賢人たちの基準」という章は良かった。特にペンシルバニア大学ウォートン校で20歳代でテヌァーを得たというアダム・グラント教授には感銘した。
言っていることは簡明だ。
・思いやりや与えることが成功の秘訣。
・先に与えれば成功はついてくる。
・社員が互いにより多くを与え合うことを奨励する文化をつくる。
・小出しせず一気に!
・与えているばかりではなく他の人に助けを求める。それにより疲れ切ってしまうことを防ぐ。
それは当たり前やろ、と思うわけだが、世の中、与えた以上に多くを得ようとする「テイカー(taker)」が多いという。与えられた以上に多くを与えたがる「ギバー(giver)」が大切なのだ。
なかなか難しいこの世の中。あらたなる年度は、この気概で進めて行きたい。