今朝のみちのくは7時でも16℃。神奈川で残暑がまだ続くのかとやきもきしていた週始めとはうって変わっての、秋満載の気分である。
「秋風の
ヴイオロンの
節ながき啜泣
もの憂き哀しみに
わが魂を
痛ましむ。
時の鐘
鳴りも出づれば
せつなくも胸せまり
思ひぞ出づる
来し方に
涙は湧く。」
(「秋の歌」ポール・ヴェルレーヌ、堀口大學訳から)
ちょうどヴァイオリンについての本を読んでいて、19世紀の頃のその音というものは今の演奏家の音色と全く違うのだとあって驚いていたのだけれど、ヴェルレーヌはそういう音を聴いての感慨だったのかしらんと、その昔に思いを馳せた。