忘れかけていた切なくも甘い思い出・・・フランクの『前奏曲とフーガ、変奏曲』
セザール・フランクの『前奏曲、フーガと変奏曲』作品18を聴いたとき、これは胸の奥に大切にしまっていた、切なくしかし本当はちょっと甘い思い出と分かった。
まるで現代の恋愛映画のようなメロディで、しかしそれはフーガ構成となり変奏されてゆく。記憶が静かに沈降してゆくプロセスに似ていて、そしてそれはいつしかまっ平らな淡い沈殿物になる。
作曲されたのは1862年。この時代が一足飛びに近しくなった。
■Cesar Franck: Prelude, Fugue & Variation Op. 18 →
http://youtu.be/dxLFYGuNjsg