昨日のポカポカ陽気から急転直下の寒波に見舞われるなか、リヒテルに導かれて、いつもの音盤屋まで足を伸ばしてしまった。
目指すはセザール・フランクの『前奏曲、コラールとフーガ』であり、それはリヒテルが薦めるイェルク・デームスによるものでもある。
電車のなかでは様々な人間模様を目の当たりにし、世の中や人生の機微に想いを巡らす。
いろいろな人々がいる。さまざまな物事がある。日々は変遷し、自分も変わってゆく。
リヒテルの、そういうことへの造詣の深さは、それに触れる人たちの頭を触発せざるを得ない。それだけ深く強烈で、僕のなかに思索や行動を促す。
そして手に入れた音盤。
■イェルク・デムス、フランク作品集
■リヒテル、シューマン『ウィーンの謝肉祭の道化』
■同、ベートーヴェン『ディアベッリ変奏曲』
■同、チャイコフスキー・ピアノ協奏曲(カラヤン、ウィーン交響楽団)
■ムラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ・交響曲第8番
最後の一枚は、リヒテル曰くの、この作曲家一番のもの。
今宵の花見もまた楽しからずや。