ソチオリンピックを夜遅くまでテレビで見ているが、あたらしい競技のその演技に、ひたすら驚く。
スノーボードのハーフパイプ、スロープスタイル
スキーのハーフパイプ やスロープスタイル
こりゃ、どこでこんな技を練習するのだろう、ありえない・・・と、スノーボードで驚いていたら、昨日や今日は、スキーでのスロープスタイルである。
スキーは前向きに滑るものだと思っていたら、うしろ向きに滑るなんて。チョウゼツのアラワザにアゼンとするばかり。
ダブルロデオ、テンエイティ、ダブルコーク、ツーセブンアウト、ミスティ、ナインハンドデット、呪文のような言葉に包まれて、北国での僕の頭のなかは、ひたすら魍魎のなかに入り込んでゆく。
あしたの朝起きたら、きっと僕の言葉はすべてこれに変換されているのではないだろうか。
「おはよう、今日の会議の場所はセーフティグラブで。議題はダブルコークで頼むよ。東京との会議は、ビデオではなくてロデオでね。テンエイティでたのむよ。」
「え、はんきちさん、その時間でいいんですか?10:30ではなくて。」
「いやテンエイティだ。いまや時代はそしてトリプルに変わろうとしているのだよ。少なくともテンエイティでね。」
「は、はい、わかりました。はんきちさん、あいかわらずミスティですね。」
「冗談を言っている場合か、テールが引いてるぞ!」
「す、すみません。」
「頭の回転数が、たりないね、競合他社はすでにトリプルコークの1440だぞ。」
「わたし、まだスイッチダブルミスティ900でした・・・。」
「いいじゃないか、TOEICのスコアもそれぐらいでないとね。がんばれ。」
「まだ、わたし、入門編なんです、ちょっとしたところで、テールが引っかかってしまって・・・」
「コツは目線だよ、目線を上げていくんだ。回転軸を定めながら最初に掛かるときに空を見るんだ。」
「はい、わかりました、頑張ります。マトリョーシカにタッチできるほどの高さまで図抜けます。」
■アラワザの説明:
http://snow.gnavi.co.jp/ilovesnow/category/ski_slopestyle.html