電車での移動が退屈だという人が居るけれど、それゃないだろう、とよく思う。本を読めるし音楽も聴けるし、第一素晴らしいことは人を観察でき話を盗み聞くことができる。
受験生は、30年も40年も前と変わらず練習問題集を解いているかと思えば、女子中学生は「罪と罰」を読んでいる(始め感心したのだがEテレの番組の影響かな)。
昨日は乗ってきた外国人カップルが、もうひとりの年配の外国人(教授然としている)に、日本語で謝るときはどう言うのかを尋ねていたり、かと思えば「私、スーザン・ソンタグが好きなんです」と語り始める。思わず話に入りたくなる。
車内はどこでも劇場だ。