先の鉄拳のパラパラ漫画で、「信濃毎日新聞」のことを知ったが、調べてみるとこの新聞社の歴史はかなり古いことが分かった。
日刊紙としての日本での第一号は、、1870年の「横浜毎日新聞」。1872年には「東京日日新聞」(現在の「毎日新聞」)、そして1873年にこの「信濃毎日新聞」の前身となる「長野新報」が創刊されている。「読売」は1874年、「朝日」に至っては1879年の発刊だから、「信濃毎日」は堂々の老舗なのである。
この新聞社が自ら紹介している社歴(
http://www.shinmai.co.jp/shinmai/rekishi.htm)のなかで、一人の論説委員について、特出しで扱っている。
1933(昭和8)年 日本、国際連盟脱退。主筆桐生悠々、社説「関東防空大演習を嗤ふ」を掲載、信州郷軍同志会が反発して不買運動を展開。桐生退社。
この論説主筆の桐生悠々、歯に衣を着せぬ物言いで、当時の政界や軍部を明快な論理で批判し続けたよう。新聞は御上の僕(しもべ)ではないということを地で行った。
論理的・科学的・建設的に、明確に、明快に世相を斬るということの精神を、これからの報道にも期待したいなあと思った。
■桐生悠々(From http://www.shinmai.co.jp/shinmai/history/kiryu.gif)