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黄い太陽と埃(ほこり)混じり雨
黄色い太陽の朝。昨晩の酒が残っているからではなく、確実に黄色くて、そのぼうっとした輪郭は、そのなかからなにか輩が飛び出てきそうだった。

昼過ぎから突風、そして夕暮れからは雨が混じって顔をかすめる。

雨の匂いは土から香り立つはずのものが、今日は天から埃の匂いと共に降りてくる。

成都の砂粒は、獰猛に僕らの身体にまとわりつき、だから僕らは夢幻のかなたと繋がってしまった。
by k_hankichi | 2013-03-13 19:33 | 街角・風物 | Trackback | Comments(7)
Commented by maru33340 at 2013-03-13 19:50
黄砂といふ大陸からのあまりありがたくない贈り物が到来するのを避けるため、須藤は朝から地下の酒場に潜り込み、ウイスキイを舐めながら新聞を眺めていたとき、そこには大物政治家である須藤の父を誹謗する記事があったが、彼は軽く眉をひそめただけで、またglassに手を伸ばした。
Commented by k_hankichi at 2013-03-13 21:32
隣の椅子に座っていた男が、そのとき何かを呟いたかのように思って、須藤はそちらのほうを向いた。

男はもういちど言った。「ついてくるのか、こないのか。」

須藤には、おもわずそれに返すかのように言葉が出てきた。「三蔵法師のその言葉には、沙悟浄もいつも躊躇ってしかし自分の途は玄奘三蔵とともにあると思ったのでしょうね。」
Commented by maru33340 at 2013-03-13 22:47
この物語の続きは、おそらくJe さんが書いてくれるのではないかと、須藤は思った。
Commented by Je at 2013-03-13 22:54 x
須藤はそして空を見上げ、「雨がたくさん降ってきましたのう、このような黄砂になろうとは・・・。ついていきませぬ」・・・チトキツイ(^^♪
Commented by k_hankichi at 2013-03-14 07:10
男は土屋という名を名乗った。彼もまた黄砂を厭に思って昼下がりからその地下の酒場に隠れていて、しかしそうでなければ実はれっきとした新聞社の記者で、須藤が先ほどちらと見た大物政治家の記事はその彼の筆によるものだとわかった。
Commented by maru33340 at 2013-03-14 07:21
須藤の無茶ぶりに、さすがのJe さんも戸惑いを隠しきれないのは、土屋も気づいていたようで、須藤の方に軽くglassを上げる仕草をすると「しかし、彼女、只者ではありませんね。ご存じの方ですか?」と問いかけた。
Commented by k_hankichi at 2013-03-14 07:34
「ええ、知っているとも言えますね、彼女は仏語で『私』と御自分のことを呼んでいまして、ピアノ音楽にも詳しいですよ、今度ご紹介しましょうか。」須藤は土屋に言った。