庄司紗矢香は、音楽活動と並行して、シナステジア(共感覚、synesthesia)に関する創作活動も始めているということを知った。これは、心象風景を音楽と映像で描いているもので、彼女のホームページの、'Multimedia'のなかの、'SYNESTHESIA'というところをクリックするとにそれを視聴することができる。Pascal Framentという映像作家との合作だ。
ココ→
http://www.sayakashoji.com/
ショスタコーヴィチの24の前奏曲・作品34(ヴァイオリンとピアノのためにDmitri Tzyganovが編曲した版)のなかのNo.22 in G Minor - Adagioの演奏は、とびきりに鋭利な刃物で心を研いでいるようで、それにあわせての心象を映像化しているもののようだ。これはとにかく必見で、観終えた後、しばらく放心状態になる。
この作品の創作背景などは次のWebに紹介されていた。
ココ→
http://mariedeparis-yafil.over-blog.com/article-31718305.html
これだけではない。彼女は画家としてもいくつか作品を出しているようで、そんなことを知らなかった僕は本当に驚いた。プロコフィエフのヴァイオリンソナタ第2番、ブロッホのヴァイオリンソナタ第1番、リゲティの協奏曲、ベルクのヴァイオリン協奏曲などをモチーフとした絵で、不思議な味わいがある。PUNCTUMというギャラリーのHPに掲載されている。
ココ→
http://www.punctum.jp/shojisayaka_jp.html
ところで、彼女が弾くシベリウスのヴァイオリン協奏曲(ニ短調・作品47)の素晴らしさを、吉田秀和さんが亡くなる前に書かれていたが、ようやっと聴くことができた(CDは発売されていない)。Youtubeにアップされている方がいたのだ。どの楽章も素晴らしいが、特に最終楽章の躍動感は秀逸。何回も再生してみるが、聴けば聴くほどよくなってくる。
指揮:コリン・デイヴィス
演奏:ロンドン交響楽団
収録:2004/03/09、京都コンサートホール、NHKによる収録。
Webのちからにとにかく感謝した日であった。
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