谷川俊太郎の随筆集『一時停止』(草思社文庫)が出ていて読み始めた。
読みすすめながら、うなる。
“青年は人間である必要はないのだ。彼は自分の夢を喰つて生きるくらいの非人間的な強さをもつていなければならぬ。(中略)…青年という獣は、その非人間性によつて、かえつてコスモスの中の人間の位置を正しくすると僕は思う。”(『青年という獣』より)
そういえば『二十億光年の孤独』を読んでいたころ、ぼくはこういう感じだったかもしれない。
今は自分は何なのだろうか。まさに一時停止してしばし考えなけりゃあいけない。この随筆集は大切に読まなければと思った。