うらやましきことなどが形を変えて出てくる予感

大学に新入学する家人が、講義要綱や履修案内をリビングの机に積み上げており、読解に苦心して投げ出している。それを横目に、こちらはそれをじっくりと読んでみて感心し魅惑され、そして息をつく。学生時代には一般教養に「美術」であるとか、「音楽」とかいうものがあったように思うが、自分の気持ちに近すぎて逆にそれらを敬遠して、あまり人気のない「古代中国史」(しかしこれは面白かった)であるとか「倫理学」を受けてきたから、いま、本当に受けたかったような授業の数々が目の前にあると、なんとも心が沸き立ってしまう。

面白そうなものに、「キリスト教と音楽」、「異界との交流」(これは漢文の講義らしい)、「共生の哲学からハイデガーとレヴィナス」、「イスラム世界の経済史」、「中世ヨーロッパに生きる 共生から協生へ」、「青春の文献学的研究」などというものある。昔とちがって、カリキュラムにもずいぶんと工夫のあとが見える。

これだけの講義がそろっているのであれば、年齢を詐称して受講しにいきたい。しかし年齢どころか性別も異なるわけだから、出席を取られるときに露呈してしまうよなどうしようか、とか解決不能な課題を悩む。無用な対策を思案して口に出してみたりする。そんな後ろで「ありえないし」、という言葉が漏れ聞こえる。

うらやましい気持ちが形を変えて今宵の夢の中に出てきそうだ。
[PR]
トラックバックURL : https://hankichi.exblog.jp/tb/17600521
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by maru33340 at 2012-03-05 08:27
あの頃の僕たちの前にもこうした知の宝庫が扉を開いていたのだと思うと、微かな後悔を感じる。しかし、まだその扉は閉じられたわけではない。
Commented by k_hankichi at 2012-03-05 23:51
そうさなあ。まだ時間はあるよなあ。

あのころ、麻雀なんぞまてやって惚けていて費やした時間も取り戻したいなあ。
by k_hankichi | 2012-03-05 01:39 | 一般 | Trackback | Comments(2)