西脇順三郎の絵画からの記憶

飯田善國のつぎのような言葉が冊子に記された本を件の世田谷文学館で得た。

『西脇順三郎の絵画は、彼の詩と同じ位よく知られているが、その絵は特別美しい色彩によっておおわれている。多少とも絵の判る人が見れば、彼に何か特別の画才が備わっているのを直感する。昔から言われている画科についての評言がある。「素描は勉強によって体得できるが、《色彩》は勉強したから身につくといったものではなく、生まれつきのものである」と。・・・西脇順三郎の絵は多くの人々を魅惑しつづけているが、その魅惑の根源には生得の美しい色彩が横たわっている。昔から言われている通り、色彩は天が与えるものなのだ。』
(「西脇順三郎の絵」、『没後二十年 西脇順三郎展』書誌より)

書誌を読んでいたら、彼の絵の展覧会が赤坂の草月美術館で開催されたことが記されていて(「西脇順三郎の絵画」回顧展)、僕も友人らと訪れたことを思い出した。彼が死去した前年の晩秋のことだ(1981年11月9~30日)。友人は、西脇が学んだと同じ大学の理財科で学んでいるところで、一人は京都の出身の作家のような男、そしてもうひとりは新潟の出身の西脇のような陶然とした男だった。どちらも俳優のようだった。
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by k_hankichi | 2012-03-04 21:43 | | Trackback | Comments(0)