『海街Diary』・・・寒い日には山猫亭でジンジャーミルクティを、宵には尾崎商店で日本酒を呑みたくなる
『海街Diary』の第3巻「陽のあたる坂道」、第4巻「帰れないふたり」を読了。吉田秋生作、小学館flowers コミックス刊。通勤途上のバスのなかではさすがに読めないので、休日の昼下がりにこっそりと読む。少女コミックスにこの歳になって接するとは思いもしなかったが、しかしなかなか放っておけぬ物語で、はまっている。友人の薦めに感謝。
鎌倉の極楽寺界隈に暮らす四姉妹たちの恋、そしてそれぞれの相手との出来ごとを描く、心にしんと沁み入る物語だ。長女の香田幸は、三十路を越える鎌倉市民病院の看護師。二女の佳乃は、鎌倉八幡信用金庫の酒豪のOL。千佳は三女で、アフロヘアのいでたちでスポーツ用品店「スポーツ・マックス」藤沢店勤務。四女、浅野すずは、腹違いの娘で中学生。父親が亡くなり香田の姉の三人と暮らすことになった。
第4巻では季節は寒い冬。幸が3年間付き合った相手と別れを告げ、新しい恋人ができる予感、浅野すずは中学生の淡い恋心が燃え立ち始まるところで終わる。
今日のような寒い日は、カフェー『山猫亭』でジンジャーミルクティーを、宵には『尾崎商店』で旨い魚を肴に日本酒ソムリエが選んだ酒を呑みたくなるなあ。