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東欧と亜細亜のはざま・・・リサ・バティアシュヴィリのブラームス

リサ・バティアシュヴィリの演奏を録画でようやっと観た。maruさんが絶賛し、Saheiziさんが年末の繊細にして迫力もあるとした、そのひとのものだ。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、ぼくは学生時代から浪速の漫才のような曲だと信じて疑わなかったのだけれども、リサの演奏はそれを底辺から覆した。凛とした跳躍の曲だった。厳しい姿勢と柔軟なる優しさの混合。

彼女は、しとやかで控えめさのなかから精神を滲みださせるような身のこなし(ちょっと日本的な謙虚さ)。そういう、しなが入りそうな彼女から出てくる音楽は、しかし非常にきりりとした挑戦的なものだった。

リサはグルジア(インタビューではジョージアと発音している)出身で、それはアジアと定義されるトルコのすぐ北に位置している東欧の国なのだけれど、だからこそハンガリー好きだったブラームスの気持ちが良くわかり、そしてそのなかの音響が彼女の手によって自然体で解釈されその場に開放されていったように思う。

特に第3楽章は秀逸で、これは何回観ても飽きない、僕のこれまでの思い込みを一気に一新させるすばらしいブラームスだった。

■指揮、演奏
Charles Dutoit, conductor
Lisa Batiashvili, violin
NHK Symphony Orchestra
■曲目
Johannes Brahms (1833-1897)
Violin Concerto D major op.77
Ⅰ Allegro non troppo
Ⅱ Adagio
Ⅲ Allegro giocoso, ma non troppo vivace
■録画
2011.12.9, NHKホール
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Tracked from 梟通信~ホンの戯言 at 2012-02-02 13:44
タイトル : 月食前夜青ひげの城に行く
ピ~ンと冷たい朝っていいね。 やっぱり子供の頃の思い出があるからだ。 今から思えば保温効果なんてしれた洋服を重ね着して、「ハッハッ、さびーなぁ、ちめてーなあ」白い息を蒸気機関車のように吐き出して両手を温めながら友達と登校する。 霜柱を踏んで水たまりに張った氷をいちいち割りながら駆けだす。 学校につくとオシクラ饅頭、相撲、馬跳び、、授業が始まるときは汗びっしょりだった。 皮膚科の先生に、抗生物質はもうやめましょう、歯医者に行ってもいいですよ、と言われる。 歯医者の技術進歩って凄い。 あ...... more
Commented by maru33340 at 2012-02-02 07:27
これは素晴らしい演奏でした。ハンガリー風の三楽章は特に。
Commented by k_hankichi at 2012-02-02 07:34
目と耳が釘付けになりましたよ。
Commented by saheizi-inokori at 2012-02-02 13:43
ああ、あれは素晴らしかったですね。また聴きたいものです。
Commented by k_hankichi at 2012-02-02 22:44
saheiziさん、羨ましいです。青髭公の城もよさげですね。
by k_hankichi | 2012-02-02 01:30 | クラシック音楽 | Trackback(1) | Comments(4)

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