先週末、メガネを新調した。きちんとしたメーカーのレンズがついて、2625円だった。通常価格の半額というキャンペーン。安い。
試着してみてまたも驚いた。ちゃんとした代物だ。
前回、別の店(昔からある○○○スーパーというチェーン店)でつくったときは、その30倍の金額を支払ったから、もし今回の店で同じ額を使うならば、一ヶ月毎日違うメガネを掛けることができるようになる。
価格破壊が進んでいる。そして価格と価値は異なるのだ、ということも感じた。安くても、いや、安いからゆえに得をした気分による快感だろうか。
そうこう考えているいま、ピエール・フルニエが弾くバッハの無伴奏チェロ組曲を聴いている。そのメガネと同じくらいの価格であるわけだが、この価値は珠玉の宝石ほどある。
こちらはプライスレス(クレジットカードのコマーシャルのように)、という感じがする。その金では手に入れられないほどの幸福に満たされている。
物事の価値っていうものは、いったいなんなのだろう。エンジニアの僕にはわからない。経済学を学びたくなった。