昨日は件のタンゴ喫茶に寄ったところで、胸のうちをキュイギュイと絞り出しながら肉を削るような、疾風のような音魂に身体が固まった。なにかそぞろ心の底に騒ぐものがあり、あまりよくわからないまま、アストル・ピアソラの音盤を買い求めていた。
今日もその旋律(というか刺しこむような心のほとばしり)を聴いている。ビアソラの音楽はタンゴなのだろうが、父親世代が聴いていたそれとは何か大きく異なる気がする。達観と気品とでもいうのだろうか。
音盤:『アディオス・ノニーノ~ライヴ・イン・ルガーノ 1983』
Adios Nonino~El Concierto de Lugano Interpretado por el Quinteto Astor Piazzolla
演奏:1983.10.13 @ルガーノ、スイス
曲目:
01 アディオス・ノニーノ Adios Nonino(Astor Piazzolla)
02 エスクアロ(鮫) Escualo
03 ブエノスアイレスの夏 Verano Porteno(Astor Piazzolla)
04 リベルタンゴ Libertango
05 ビジュージャ Biyuya(Astor Piazzolla)
06 フラカナパ Fracanapa(Astor Piazzolla)
07 ルンファルド Lunfardo(Astor Piazzolla)
08 レビラード Revirado
09 カリエンテ Caliente(Astor Piazzolla)
10 デカリシモ Decarisimo
11 天使のミロンガ Milonga del Angel
12 天使の死 Muerte del Angel
13 天使の復活 Resurreccion del Angel