チャイコフスキー・コンクールのガラコンサートの凄さ
チャイコフスキー・コンクールの最終に、ガラコンサートがある。これも、Webcastで視聴することができ、4時間近い放映を観てしまった。長いけれども、幕間には、入賞者たちへのインタビューであるとか、新築されたサントペテルスブルグのマリインスキー劇場(旧キーロフ劇場)の建物の紹介、音響やシステムの設計、そして裏方の生業であるとかを紹介してくれるので、飽きさせない。というか、そこらにある音楽番組より群を抜いた番組の設計クオリティだ。
そしてオーケストラ。ゲルギエフ指揮のマリインスキー歌劇場管弦楽団とある。なんと、これはまさにゲルギエフの本拠地、旧キーロフ歌劇場管弦楽団のことなのだ。ロシアロシアした遠吠えしてくる金管の叫びや、底から唸る弦楽がそこにある。そしてそれをバックにした入賞者たちの演奏。リラックスした面持ちとそののびのびとした表現はまさに青春の精神の昇華そのものだ。
チャイコフスキー・コンクールの壮大な構想と実現、そしてそれを継続的に改善していこうというゲルギエフの取り組み。この番組を通じて、そのことと同時にロシア人が世界をリードしていく資質をもっていることを感じた。、それがつかの間の感覚なのか、そうでないのかは分からないが、そのことを少なくとも知ることができる素晴らしい意志と息吹に満ちた番組だった。
ガラコンサートはコンクールのWebの以下に入ると、視聴できる(事前にメールアドレスだけ登録が必要)。
ココ→
http://pitch.paraclassics.com/#/live/gala-stpete