ロッサノ・スポーティエロ・トリオによるシューベルト
この曲の並びをみて、だれの演奏?と思うだろう。
[1] アルペッジョーネ・ソナタ 第1楽章
[2] 最初のワルツ
[3] アルペッジョーネ・ソナタ 第2楽章
[4] 楽興の時 第3番
[5] 音楽に寄せて
[6] ます
[7] 野ばら
[8] セレナーデ~「白鳥の歌」より
[9] 子守歌
[10] 菩提樹
[11] 4つの即興曲 第3曲
[12] アヴェ・マリア
ジャズトリオによる演奏なのである。こんなにまで、心行くまで身体と気持ちをゆだねられるシューベルトがあるとは。スイングするシューベルトの爽快さよ。
ロッサノ・スポーティエロは、イタリアのミラノ近郊に生まれたジャズピアニストで、現在ニューヨークで彼の名をつけたトリオを組んで活動をしている。ベースはジョエル・フォーブス、ドラムスはチャック・リグスだ。
しかしシューベルトがこんなにもジャズに合うとは知らなかった。スイングできるとは知らなかった。この災害の時期、シューベルトをスクエアに聴き通す精神的な余裕がないだけに、この演奏を聴くことで、実際にいまが早春の爽快なる夕べにあることを思わず悟った。
録音:2010.11.26-27、New Jersey録音。
音盤:Swing Bros CMSB28030