「年末からの風邪がまだ続いていて、なかなか治りません。」
昨日、かかりつけの医者でそう言ったところ、
「風邪は潜伏期間は2日。症状が出てから治るまで、3、4日。だから君は異なる風邪を続けてひいている。いまはその2つ目。」
と断言されてしまった。石原都知事のような顔つきと雰囲気で、その人はすべてを合理的に言い放つ。
確かに年末は、熱がすこし出る症状。そして、年明け数日経たあとは、鼻水と喉の症状。僕はうむむぅ、と唸り声を上げ、言われるがままにネブライザーをあてがう。これをやるたびに、その効き目やいかに?といつも質問をしたくなるのだが、負けが分かっている無駄口はたたかない。抗生物質だか何だかの蒸気をふふ~ぅ、と吸入する。不承不承と神妙の葛藤を味わう一分間。
この医師の処方する薬はいつも強烈で、くらんくらんと非常に眠くなる。今日も昼下がりに猛烈に眠くなり、横になった。目が覚めた頃には、外は暗くなっていた。
春眠、夕暮れも覚えず。