昨日読了した『ユーラシアの双子』は、登場人物たちの心の深層に、幼いころに読んだ小説が、しっかりと意識せずに残っていたことが伏線になっていた。
ユーラシア大陸全体と西の端に繰り広げられた勇敢な王子の話。
ぼくの心の伏線は何だろうか?
『偉大なる王(ワン)』、『ジャン・クリストフ』、『秘密の花園』、『次郎物語』、『国盗り物語』。…これ以外にも、まだたくさんのストーリーが刷り込まれているだろう。
記憶のなかに埋没していて、普段は気付いていないストーリー。いつか噴出し、渦巻き流れるのだろうか。それは未知ゆえに不安である。しかし、そうなったとしても抗うことなく応じていこうではないか。
自分のなかにあるもの。それが何ものなのか知りたい。