落ち葉重なる小道を、会社に向かっている。
やっぱり僕の心にはクレンペラーだよな、と思う気持ちに、この晩秋の景色はちょうどいい。クレンペラーは、窓から外をしみじみと眺めているあの風景のようだ。
今朝は、昨日買った、彼が振るヘンデルの『メサイア』を聴いている。欲しかったモーツァルトでは無かったが、出だしの曲が、シンフォニア(ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト)とある。何たる奇遇。
この曲は、かような荘厳な峻厳な出だしだったかな、と思いつつ、またまた彼の世界に引き込まれている。止められない、このしみじみさ。