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大戦前後の小説ニ篇…『永遠の0』、『蒲生邸事件』
友人の薦めで、百田尚樹の『永遠の0』(講談社文庫)と、宮部みゆきの『蒲生邸事件』(毎日新聞社)を、この週末に読んだ。

どちらも、僕には(恥ずかしながら)初めての作家だった。そして、どちらも、太平洋戦争中やその直前の時代が舞台だった。それを現在の若者が、あることをきっかけにだんだんと、解き明かしていくもの。

『永遠の0』が、良い作品だった。ラバウルの青い海と珊瑚礁の果てにある水平線、巡航する、零式艦上戦闘機。大空に散っていった人々の姿が、目の奥に焼き付いた。

その頃の日本海軍や帝国陸軍の指揮命令やマネジメントが、どのようなものだったか、そしてその結果が何をもたらしたかを、現代の会社組織運営になそららえて、記しているところも、なるほどなあ、と思わず唸る。

次のような部分にもじんときた。
「軍隊や一部の官僚のことを知ると暗い気持ちになるけど、名もない人たちはいつも一所懸命に頑張っている。この国はそんな人たちで支えられているんだと思う。あの戦争も、兵や下士官は本当によく戦ったと思う。戦争でよく戦うことがいいことなのかは別にして、彼らは自分の任務を全うした」

僕自身の父親の若い頃(海軍予科練習生)の心境も、少しながら分かってきたような気がする。彼も、この小説の登場人物たちと同じように、戦争中のことは語ろうとはしない。でも、その奥底には、ぼくらには到底わかりえない、信念や葛藤や、尊厳や挫折があるのだと思う。

特攻隊のことは、ここには書くまい。それはあまりにも悲しすぎるから。

宮部みゆきの小説について、書き忘れた。こういうSFは、心温まる。

永遠の0 (講談社文庫)

百田 尚樹 / 講談社

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蒲生邸事件

宮部 みゆき / 毎日新聞社

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by k_hankichi | 2010-07-12 08:21 | | Trackback | Comments(6)
Commented by maru33340 at 2010-07-12 08:46
『永遠の0』はここんとこ気になっていたなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2010-07-12 19:53
『蒲生邸事件』には感動しました。
宮部は出来不出来があるという印象でしたがこの作品は文句なく上できです。
Commented by k_hankichi at 2010-07-12 22:33
maruさん。この本は、何故か心に残ります。真摯に全うするとは何なのかか、人を育てるとはどういうことなのか、人を愛するとはどんなふうにするのか、を考えるからなのかもしれません。
Commented by k_hankichi at 2010-07-12 22:36
saheiziさん、作家宮部は、怖い恐ろしそうな作品ばかりなのかと、思っていました。だから、この本には、ほっとしました。怖くない宮部さんの本、他に有るのでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2010-07-13 21:17
怖いというのがどういう意味なのか分かりませんがほとんどの作品は怖くはないと思いますよ。
もっとも私もそう沢山読んでいるわけではないのですが。
Commented by k_hankichi at 2010-07-13 21:55
そうなのですね。。。。ああ、すこし安心しました。