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突き放される快感に浸り、酔う・・・ポゴレリチのスカルラッティ
スカルラッティというのは、ものすごく神秘的で、でも、すこし冷徹で理論的で、どこか人を寄せ付けない四角四面なところがある音楽だな、と思っていた。なにせ、僕のスカルラッティの始めは、ベネディッティ・ミケランジェリであったから(ハ短調K11のソナタをはじめとして)。

この刷り込みは非常に非常に強いものであるので、その対極的な演奏ともいえるユジャ・ワンの、きらきらと宝石が転がるような音や、ちょっとロマンティックでふくよかな美しさ(それはそれは素晴らしい)に出くわしても、実はまだ、なかなか抜けきれないでいた。

要するに、僕は、ミケランジェリの、整然とした、審美眼で見通しつくされたかのような、怜悧さのなかのスカルラッティに、嵌まっていた。

そんななか、友人が讃えていたイーヴォ・ポゴレリチによるソナタ集を聴き始めた。おお…。これは、鋭利な刃物を傍に携えたようなところがある、醒めた脳でもって、冷たく見据えたスカルラッティだった。

15曲のソナタのかたまりは、つぎからつぎへと、僕に向かってくる。そして連れていく。そして彼はそのまま、どこかにすーっと離れて行ってしまう。「じゃあな・・・」、と言ったかどうだか。この淡白さはよい。こいつ、僕のことを突き放してくれる。

連れていかれた僕は、どこにいるのか?…漆黒の宇宙の中に放され、放置されているのだ。遠く、闇の世界のなかに浮遊している。それは快感かもしれない。

このピアニスト、相当な音の使い手だ。突き放される快感に浸り、酔う。

スカルラッティ:ソナタ集

ポゴレリチ(イーヴォ) / ユニバーサル ミュージック クラシック

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by k_hankichi | 2010-07-03 22:36 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(5)
Commented by 木曽のあばら屋 at 2010-07-04 06:24 x
こんにちは。
ポゴレリチのスカルラッティは私も愛聴しています。
澄み切った音で捉えられた怜悧な演奏ですね。
美しさという意味では一番ではないかと思っていますが
仰るように突き放したようなところのある演奏ですね。
Commented by k_hankichi at 2010-07-04 10:57
木曽のあばら屋さんの愛聴でもあるのですね。はい、実に怜悧に、叙情ではなく理知でもってとらえられた演奏ですね。
Commented by maru33340 at 2010-07-04 11:09
この切り口、ただものではあるまいて。「展覧会の絵」事件の時と同じ犯人の仕業じゃ。あの時も今日のような雨の日じゃった…(半七談)
Commented by k_hankichi at 2010-07-04 14:40
maru半七兄貴、そうでやんしたか。あの、展覧会事件の輩なんすね。盗まれたのは、「音」だったともっぱらのうわさ。もしかして、全部の音が、盗まれて、全く新しいかたちで、ばらまかれたんかね。それにしても、ポゴレリチという旦那、どこの組のもんかいねえ。え?え~!いや、これ、単独犯なんすか?(はんきち談)
Commented by maru33340 at 2010-07-04 17:27
ポゴレのやつぁ、ムソル組付きのもんらしいのお、ゴホゴホ(半七むせる)