人気ブログランキング |

「ん」 のこと

saheiziさんが紹介し、maruさんもその壮大な歴史に慄然する、「ん」。

ん?・・・なに、それは?

と、いてもたってもいられなくなり、昨日、熊本からの帰途で購入。家に着くまでに読み終えていた。

「阿」から始まり、「吽」で終わる。
「阿」は、生じる瞬間。「吽」は、終わる瞬間。
仏教の世界なのですね。

それなのに、しゃべりと声では使うが、書き言葉にはつかわれない「ん」。

たとえば、『続狂言記』の「暇の袋」にある、「なふなふ腹立たしや腹立たしや」というものは、「んー、んー、腹立たしい」ということだ。このあたりのいくつかの例には、おもわず、何度もにやりとしてしまった。

日本人には、馴染みのある、「ん」。でもこれは、欧米人には苦手だともしている。、え?そうなのか。目から鱗の状態。たしかに、「ん」の音と響き、彼らは使わない。それは感じたことがある。

会議中に彼らが使う、"聞いてるよ"、"なるほど"、のサインは、FU-FU-N、A-HA、という音程が上がりながら鼻に抜ける、軽い調子の鼻音だし、U~N~という音程が下がる声ではない。

ぼくらが、U~N~という合いの手を言っている時間の、彼らの居心地のわるそうな、バツが悪そうな、空気というか間合い。その理由、だいぶん分かってきた。

これからは、彼らには、日本人は、仏の道に照らし合わせた音として「ん」と発し、真実の是非を判断しているのだぞ、だから、その瞬間、あなたたちも、仏の御加護に近くなるのだよ、と吹聴してしまうとしようか。

ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書)

山口 謠司 / 新潮社

スコア:


トラックバックURL : https://hankichi.exblog.jp/tb/13985867
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by saheizi-inokori at 2010-03-20 21:08
「空海の風景」を読んでます。
どうも阿吽のことは司馬先生書いてないようです。
いよいよサンスクリットの勉強が必要かな^^。
Commented by maru33340 at 2010-03-21 05:10
かくも日本語は深いことよ。僕は白川静の著書再読しようと思います。
Commented by k_hankichi at 2010-03-21 09:35
なふなふ佳きや佳きや吾も読みすすめてみんとす
by k_hankichi | 2010-03-20 09:48 | | Trackback | Comments(3)

音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です


by はんきち
プロフィールを見る
更新通知を受け取る